2020年10月1日から、条件を満たすと基本料金が最大６ヶ月間割引される「スマホ応援割Ⅲ」が提供開始されました。
これまで長らく提供されている「スマホ応援割シリーズ」ですが、提供開始以来、幾度となくサービス名称・割引内容が変更されており、今回の「スマホ応援割Ⅲ」で実に５種類目の登場です。
改定される度に割引内容や条件も変更されるため、ユーザーとしては「損をするまい」と、細かく条件や注意点を調べると思います。
しかし、auショップ店頭で質問したりauサポートへ電話で確認していては、多くの労力と時間を費やしてしまいます。
この記事をお読みいただければ「スマホ応援割Ⅲ」のすべてが理解できると思います。
関連記事：「auの最新割引キャンペーン情報まとめ」
スマホ応援割Ⅲの概要
auの「スマホ応援割Ⅲ」は、対象の料金プランを契約して、新規契約／のりかえ（MNP）／機種変更いずれかの手続きを行うと、翌月利用分の基本料から毎月1,000円〜1,700円が最大6か月間割引されるキャンペーンとして2020年10月1日から提供開始されました。
スマホ応援割Ⅲの対象の料金プランは「データMAXプラン」、つまりデータ量使い放題プランを主に対象としている一方、月間データ量に応じて料金が確定する「ピタットプラン」は対象外となっていますのでご注意ください。
スマホ応援割Ⅲの適用期間は最大６ヶ月間
スマホ応援割Ⅲは、条件を満たした翌月利用分から最大６ヶ月間適用されます。
はじめのほうは覚えていたとしても時間が経つとすっかり忘れてしまい、半年後に「勝手に請求額が上がった！」と勘違いしてしまうケースが実は少なくありません。
勘違いを起こさないためには、強く意識して覚えておくか、忘れてしまう前提で割引終了月をカレンダーアプリなどにメモしておくのも良いでしょう。
スマホ応援割Ⅲの適用条件
スマホ応援割Ⅲの適用条件は以下の通りです。
- 新規契約／他社から乗り換え（MNP）／機種変更と同時に対象プランに新たに加入、またはすでに加入していること
- 過去に「スマホ応援割Ⅱ」「スマホ応援割」「スマホ応援割プラス」「スマホ応援割20」「auデータMAXプランスタートキャンペーン」が適用されたことがない回線。また、「auデータMAXプラン Netflixパック」「auデータMAXプラン Pro」で「auの学割」の適用実績がない回線であること。
スマホ応援割Ⅲの条件①は、新規契約(MNP含む)・機種変更と同時に対象プランを申し込むことで適用できるため、比較的かんたんにクリアできます。
ちなみに、新規契約／のりかえ(MNP)の場合はau以外で購入した端末を持ち込んでも適用でき、機種変更においてはau ICカード(SIMカード)の形状を変更する手続きが伴えば、au以外で購入した端末持ち込みの場合でも適用できます。
すでにスマホを他から調達済みの場合でも活用できるのは嬉しいところです。
一方、条件②にあるとおり過去類似したキャンペーンの適用実績があるとスマホ応援割Ⅲが適用できないため注意が必要です。
具体的には、「スマホ応援割Ⅱ」「スマホ応援割」「スマホ応援割プラス」「スマホ応援割20」「auデータMAXプランスタートキャンペーン」の５種類と、「auデータMAXプラン Netflixパック」「auデータMAXプラン Pro」で「auの学割」を適用したことがある場合、スマホ応援割Ⅲが適用できません。
中でも最も古いのが、2018年6月1日〜2019年9月30日の間に提供されていた「スマホ応援割」です。
つまり、2018年6月1日以降にauのスマホへ新規契約／機種変更した実績がある回線では、スマホ応援割Ⅱが適用できない可能性があるということです。
スマホ応援割Ⅲの対象プランと割引額
それでは、スマホ応援割Ⅲの対象プランと割引額について確認します。
| 対象プラン | 割引額 |
| データMAX 5G テレビパック データMAX 4G LTE テレビパック |
毎月1,700円（最大６ヶ月） |
| データMAX 5G ALL STARパック | 毎月1,500円（最大６ヶ月） |
| データMAX 5G Netflixパック データMAX 4G LTE Netflixパック |
毎月1,400円（最大６ヶ月） |
| データMAX 5G データMAX 4G LTE |
毎月1,000円（最大６ヶ月） |
上記の通り、データ量使い放題の「データMAX」が対象となっている点が特徴です。
段階プランの「ピタットプラン5G」や「ピタットプラン4G LTE」はスマホ応援割Ⅲの対象ではありませんのでご注意ください。
対象プランにスマホ応援割Ⅲを適用した場合のシミュレーション
ここからは、実際に対象プランへスマホ応援割Ⅲを適用した場合、どのような金額の内訳になるのかシミュレーションしてみます。
以下、auの5Gプランを例に解説します。
データMAX 5G テレビパックの場合
| データMAX 5G テレビパック | ||
| 基本料金(2年契約N適用時) | 10,180円 | |
| 家族割プラス | 2人 | △500円 |
| 3人 | △1,000円 | |
| 4人以上 | △2,020円 | |
| auスマートバリュー | △1,000円 | |
| 5Gスタート割 | △1,000円×12回 | |
| スマホ応援割Ⅲ (最大6か月) | △1,700円×6回 | |
| データ量2GB以下の場合 | △1,480円 | |
| 合計最安料金 | 2,980円～ | |
データMAX 5G テレビパックは、データ量無制限という点に加えて、３つのテレビ局が提供する映像コンテンツ「TELASA」「Paravi」「FODプレミアム」が基本料金とセットパックになったプランです。
スマホ応援割Ⅲの割引は月額1,700円と一番大きいのが特徴です。
データMAX 5G ALL STARパックの場合
| データMAX 5G ALL STARパック | ||
| 基本料金(2年契約N適用時) | 10,980円 | |
| 家族割プラス | 2人 | △500円 |
| 3人 | △1,000円 | |
| 4人以上 | △2,020円 | |
| auスマートバリュー | △1,000円 | |
| 5Gスタート割 | △1,000円×12回 | |
| スマホ応援割Ⅲ (最大6か月) | △1,500円×6回 | |
| データ量2GB以下の場合 | △1,480円 | |
| 合計最安料金 | 3,980円～ | |
データMAX 5G ALL STARパックは、データ量無制限という点に加えて、4つのコンテンツ「Netflix (ベーシックプラン)」「Apple Music」「YouTube Premium」「TELASA」が基本料金とセットパックになったプランです。
スマホ応援割Ⅲの割引は月額1,500円となっています。
データMAX 5G Netflixパックの場合
| データMAX 5G Netflixパック | ||
| 基本料金(2年契約N適用時) | 9,480円 | |
| 家族割プラス | 2人 | △500円 |
| 3人 | △1,000円 | |
| 4人以上 | △2,020円 | |
| auスマートバリュー | △1,000円 | |
| 5Gスタート割 | △1,000円×12回 | |
| スマホ応援割Ⅲ (最大6か月) | △1,400円×6回 | |
| データ量2GB以下の場合 | △1,480円 | |
| 合計最安料金 | 2,580円～ | |
データMAX 5G Netflixパックは、データ量無制限の特徴に加えて、「Netflix (ベーシックプラン)」と「TELASA」がセットになった料金プランです。
スマホ応援割Ⅲの割引は月額1,400円で、主に映画やドラマなどの動画コンテンツを楽し見たい方におすすめのプランです。
データMAX 5Gの場合
| データMAX 5G | ||
| 基本料金(2年契約N適用時) | 8,480円 | |
| 家族割プラス | 2人 | △500円 |
| 3人 | △1,000円 | |
| 4人以上 | △2,020円 | |
| auスマートバリュー | △1,000円 | |
| 5Gスタート割 | △1,000円×12回 | |
| スマホ応援割Ⅲ (最大6か月) | △1,000円×6回 | |
| データ量2GB以下の場合 | △1,480円 | |
| 合計最安料金 | 1,980円～ | |
データMAX 5Gは、2020年3月26日より提供開始された5Gスマホ向けデータ量無制限プランの標準プランです。
スマホ応援割Ⅲの割引は月額1,000円で上記の２プランと比較するとインパクトはやや弱めですが、「データ利用量無制限」という価値と「金額の安さ」を両方求めたい方におすすめのプランです。
スマホ応援割Ⅲ適用中にプラン変更したらどうなるのか？
スマホ応援割Ⅲを提供開始した後、ライフスタイルや環境の変化によって、契約するプランを変更したい時がくるかもしれません。
もしも、割引適用中にプランを切り替えたらどうなるのでしょうか？
結論から言うと、「対象の料金プラン間」でプラン変更をしても、変更後のプランの割引額を継続適用できます。
つまり、「データMAX」の対象プラン間であれば適用中にプラン変更をしても、変更後の割引額がしっかり適用されるということです。
スマホ応援割Ⅲの割引終了条件に注意
さて、無事にスマホ応援割Ⅲの適用条件を満たしても、割引が途中で終了してもしまうケースもあることを念頭に置いておきましょう。
スマホ応援割Ⅲは、割引適用期間中に対象プラン以外への変更・解約・一時休止をした場合、該当の手続き当月で割引が終了してしまいます。
中でも注意したいのが対象プラン以外への変更でしょうか。
最近、様々な影響から「外出先のデータ利用量が減った」または「収入が下がったことでプランを見直したい」という方が多くなってきています。
このような場合、割安の「ピタットプラン」へ切り替えるといったことがあるかもしれません。
しかし、ピタットプランは、スマホ応援割Ⅲの対象プランではありませんので、途中で切り替えた場合、割引が途中で終了してしまいます。
データ利用量の目安は過去の利用実績でなんとなく算出できますが、とは言っても、将来の実利用数は誰もわかりません。
スマホ応援割Ⅲが途中で終了しても、自分が納得のいくプランかどうか、を見極めて選択しましょう。
さいごに
今回はスマホ応援割Ⅲの詳細について解説しましたが、個人的には、細々と最初の６ヶ月間だけ割引するよりも思い切った料金プランの改革を期待したいところです。
先日発表された楽天の５Gプランを良い例に、ユーザーは安くて・わかりやすい料金プランの登場を待ち望んでいると思います。
大手キャリアのauが目指すべきは、やはり「安くて良質な通信」が使えて、さらに「わかりやすいプラン」を提供し、ファンに選ばれ続けることではないでしょうか。
とは言え、ユーザーとしては今ある「スマホ応援割Ⅲ」を有効活用しないわけにもいきません。
スマホ応援割Ⅲをうまく利用しつつ、今後の料金改定を楽しみに待ちたいところです。
