2019年10月1日よりauでは従来の「アップグレードプログラムEX」をさらにグレードアップした特典「アップグレードプログラムDX(ディーエックス)」がスタートしました。
アップグレードプログラムDXは、スマホ本体を48回割賦で購入後、25か月目以降に利用した端末をauに返却すれば、残りの割賦金を支払い不要で購入できるキャンペーンです。
有効に活用すれば、新作のiPhoneやAndroidスマホを通常価格の実質半額で購入できる非常にお得なプログラムなのです。
さらに、アップグレードプログラムDX(ディーエックス)はau回線を持っていない他社ユーザーでも利用できるようにグレードアップしました。他社ユーザーでも本キャンペーンを上手く活用して、ぐっとお得にiPhoneを購入できる選択肢が広がったのです。
気になる機種をいかに安く買うか迷っている場合、確実に利用した方がお得ですのできちんと確認していきましょう。
関連記事:「auの2019年10月~11月のキャンペーンや割引特典を一覧でまとめます」
アップグレードプログラムDXの概要と他社比較
アップグレードプログラムの概要を確認しましょう。
本プログラムは、48回払いでの対象機種の購入を条件に、25カ月目以降の買い替え時に機種代金の未払い分のお支払いが不要となるプログラムです。
auの回線契約有無にかかわらず加入が可能です。
なお、特典を利用せず新たな機種に買い替えた場合、お支払いいただいたプログラム料相当額を買い替えの翌月にau WALLET ポイントで還元します。
(KDDI公式)
今回の一番の変更点は「au回線の有無に関わらず加入できる」という点です。
これまでの「アップグレードプログラムEX」では、au回線をもっているユーザーだけが対象でしたから、端末だけauで買えるようになるのは大きく進化した点です。
例えば、格安SIMを利用しているユーザーがiPhone 11/11 Proを購入しようと考えた場合、どうしてもApple社から直接購入するしか方法がありません。しかし、本プログラムを活用すれば、端末購入をauで行い「アップグレードプログラムDX」を適用して新しいスマホを半額で購入できるようになるわけです。
しかも、SIMはそのまま格安SIMで運用するという方法が利用できるようになります。
そうなれば、他社SIMユーザーがiPhone 11/11 ProをApple社から直接買い付けるよりも、ぐっとお得になる選択肢が広がったわけです。
ちなみに、ソフトバンクでも同等スペックの「半額サポート+(2019年10月10日よりトクするサポートへ名称変更)」を提供しています。ドコモでは36回分割払いの残り12回分を免除する「スマホおかえしプログラム」を提供していますが、免除は実質3分の1程度。しかし、ドコモでは掛け金390円が不要になっています。
つまり、ドコモと比較すると端末購入時の価格が60,000円以上の場合であれば、auで端末を購入してアップグレードプログラムDXを適用して購入した方がお得に購入できる算段です。
アップグレードプログラムDXの対象機種
アップグレードプログラムDXの対象機種は以下の通りです。
<iPhone>
iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、iPhone 11、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR、iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus
<Android>
HUAWEI P30 lite Premium HWV33、TORQUE G04 KYV46、Xperia 1 SOV40、Galaxy A30 SCV43、AQUOS sense2 かんたん SHV43、AQUOS R3 SHV44、Galaxy S10+ SCV42、Galaxy S10 SCV41、URBANO V04、LG it LGV36、AQUOS sense2 SHV43、Xperia XZ3 SOV39、Galaxy Note9 SCV40、BASIO3、TORQUE G03 KYV41
現在発売されている端末はほとんど対象です。
アップグレードプログラムDXの条件
アップグレードDXはきちんと理解すれば、お得なのが分かります。
掛け金は毎月390円(不課税)で24回支払うことが前提です。24ヵ月合計で9,360円は特典を受ける為に必要と考えておきましょう。
加入条件は、対象機種をauの個別信用購入あっせん契約/個品割賦販売契約 (いずれも48回払い) で購入と同時に本プログラムに加入すること。
対象機種は「iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、iPhone 11、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR、iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、HUAWEI P30 lite Premium HWV33、TORQUE G04 KYV46、Xperia 1 SOV40、Galaxy A30 SCV43、AQUOS sense2 かんたん SHV43、AQUOS R3 SHV44、Galaxy S10+ SCV42、Galaxy S10 SCV41、URBANO V04、LG it LGV36、AQUOS sense2 SHV43、Xperia XZ3 SOV39、Galaxy Note9 SCV40、BASIO3、TORQUE G03 KYV41」と定められています。
また、特典適用条件は① 対象機種を12カ月間ご利用後、新たな機種に買い替えていただくこと。② 買い替えの際、旧機種をauが回収することです。
ちなみに、前倒し利用料 (390円 x 24カ月目までの残月数、不課税) を支払うことで、13カ月目から24カ月目に新たな機種に機種変更することも可能です。その場合、25カ月目までの分割支払金の支払が必要ですが、それ以降は、支払不要となります。
つまり、購入から1年以上経過すれば買い替えたい時に買い替えられるよということです。でも、掛け金390円×24回=9,360円+本体割賦48回のうち24回分は必ず払ってね。という意味合いです。
特典を利用せずに機種変更しても掛け金は返還される
アップグレードプログラムの掛け金390円は掛け捨てではありません。
プログラムを利用せずに新しい機種へ機種変更しても、きちんと積み立てた掛け金分は返還されます。
今後も長くauを利用する予定があるユーザーや、新機種に短いスパンで機種変更を検討しているユーザーは大きな得をもたらします。逆を言うと、今後もauを継続利用するユーザーは、損をしないプログラムです。
ただし、アップグレードプログラムEXの特典や還元は全てau Walletポイントで返還されます。利用用途が限られますので、その点には注意しましょう。
関連記事:「au WALLETポイントの特典や特徴を理解する/お得にたまる・つかえる方法をまとめます。」
アップグレードプログラムDX他社ユーザーの落とし穴を確認
2年後もauで機種変更するか?
本プログラムの落とし穴のひとつが「次買い替える時もauで端末購入すること」が条件となっています。そこで、落ち着いて確認すべきなのが「2年目以降もauで新端末を買う予定か?」という点です。
auユーザーであれば、そのまま継続して利用するメリットは言うまでもありません。
ただし、他社ユーザーでauでスマホ本体だけ購入する場合は将来の計画をよく考えましょう。せっかく半額でお得に購入する前提で進めたとしても、2年目以降の買い替え時にau以外で端末を購入するとなれば、実質半額の恩恵が受けられなくなります。
将来的にauへ回線ごと乗り換えする予定であれば、本プログラムは利用価値がぐっと高まります。よく検討しましょう。
回線契約なしで端末購入する場合のSIMロック解除の仕組みについて理解する
本プログラムでau回線を持っていないユーザーが端末のみ購入する場合、忘れてはいけないのが「SIMロックがかかっている」という点です。
auのSIMロック解除の基準は、購入から101日以上経過していればauショップ店頭で3,000円(税抜き)手数料を支払うことで解除できます。ただし、2019年10月より一部の条件が緩和され、条件満たせば端末購入100日以内でもSIMロック解除を実施できます。
auの回線契約を持っていないユーザーがアップグレードプログラムDXを利用して端末購入のみ行う場合は、「回線契約を伴わず、SIMロック解除を希望する場合は、分割金2回分を預かり金として支払うことで、すぐにSIMロック解除に応じる」という内容に変更となりました。預り金として預けたお金は、分割1回目支払い実績をauが確認した後に、それ以降の請求から預り金を充当されます。
ただし非常に困るのが、「回線契約を伴わず、端末のみ購入した場合のSIMロック解除はKDDI・沖縄セルラー直営店のみで実施可能」という事です。
KDDI・沖縄セルラー直営店って日本全国で主要都市に13店舗しかありませんからね。
直営店が近くに無いユーザーにとっては非常に不便な仕組みです。
最強の方法は、au系MVNOで格安SIMを利用しつつ、auのアップグレードプログラムDXでスマホを購入して、今後もauで購入しつづけるのサイクルがコスパ最強と言えそうです。
他社ユーザーはauショップ/au取扱店のみで申し込み可能
すでにau回線を利用しているユーザーであれば、アップグレードプログラムDXは、auオンラインショップで購入する際に、オプションを選択するだけで適用できます。
しかし、au回線を持っていない場合は、auオンラインショップでアップグレードプログラムDXを申し込み出来ない仕組みです。
もし、他社ユーザーがauでアップグレードプログラムDXを活用する場合は、auショップ/au取扱店へ直接出向いて端末を購入して本プログラムを申し込みましょう。少し手間がかかるところですが、そのひと手間で将来数万円の還元が受けられると考えれば、惜しむ必要はありません。
ただし、iPhone発売日以降は非常に込み合いますので、時間には余裕を持っていきましょう。(ちなみにauも来店予約システムがあるのですが、au回線をもったユーザーの特典「au STAR」でしか提供されていません。)
故障していると22,000円負担が増える
※アップグレードプログラムDXはアップグレードプログラムEXと同等スペックで登場したと予測し、以下の注意点があります。あらかじめ注意しておきましょう。
以下のように端末が故障場合、アップグレードプログラムに特典額に対して、ユーザー負担が22,000円(不課税)増しします。
- 電源が入らない
- 充電ができない
- 外装やディスプレイに破損やヒビ割れがある
- 水濡れ反応している
ただし、故障していても端末補償サービスに加入している場合は、ユーザー負担額が軽減されます。
- Androidスマホ向けの「故障紛失サポート」に加入していれば2,200円(不課税)負担。
- iPhone向けの「AppleCare+ & au端末サポート」または「故障紛失サポート with AppleCare Services」に加入していれば、画面割れの場合:3,672円(不課税)、画面割れ以外の場合:12,744円(不課税)のユーザー負担。
スマホをキレイな状態で利用し続けることは、将来の資産価値を高めることに繋がるので、大切にキレイに扱っていきたいところです。
結論。iPhone11/iPhone 11 Proを買うなら「au系格安SIMでアップグレードプログラムDXを活用するのが最強説」
新しいiPhone 11とiPhone 11 Proは8万円~18万円の価格帯で販売されますが、結論づけるとすればアップグレードプログラムDXを活用しない手は無いと考えられます。
全てのiPhone 11/iPhone 11 Proや今後発売される見込みのAndroidハイエンドモデルを購入するのであれば、「au系MVNO(格安SIM)×auのアップグレードプログラムDX」を融合して活用するのがコストパフォーマンスは最強と言えます。
高価なスマホを実質半額で入手できる本プログラムを超える割引特典はauとソフトバンク以外、ありません。
8万円のiPhone 11(64GB)なら実質3万円の得を生み、18万円のiPhone 11 Pro MAX(512GB)だと実質8万円の得を生み出すのです。(半額施策と掛け金を鑑みて)
それだけでも大幅にお得なうえ、ランニングコストを格安SIMでお得にする方法が「iPhone 11/iPhone 11 Pro」をお得に使う最強の方法と言えます。