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今さら人に聞けないSNSとSMSの違いについて徹底解説!

スマホやケータイを利用していると何かと目にする「SNS」と「SMS」という言葉。

たった一文字違うだけで意味がガラリと違うのがややこしいところですよね。

でも、みんながスマホを持っている時代。今さら誰かにこの言葉の違いを聞くことなんてできない。だって恥ずかしいから。

本記事をお読みいただいている方の中には、そんな悩みを抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では「SNS」と「SMS」の違いについて、サービスの内容とともにそれらが生まれた歴史や現在の状況について解説します。

SNS(エスエヌエス)について

SNSとはSocial Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の頭文字をとって呼ばれている略称です。

英語だとちょっと理解しづらいですね。

日本語に翻訳するとソーシャル・ネットワーキング=「社会的な交流関係づくり」という意味です。

実際に知っている人・知らない人関係なく、情報や写真を共有したりチャットをしたりできるのが、ソーシャル・ネットワーキング・サービス=SNSです。

少し前の時代では考えられないサービスですよね。

好きな場所で、好きな時間に、自由に発信したり情報を得ることができる。それがSNS最大の魅力です。

もしも、SNSとSMSの言葉の違いが覚えづらい!混乱する!という方は、SNSの「N」はネットワーキングの「N」と理解すれば覚えやすいかもしれません。

 

そもそもSNSがいつ、どこで、どのような形で生まれたのかについては諸説あり、定められているものではありません。

しかし、一説によるとカナダのコンピュータプログラマーであるジョナサン・エイブラムスが2002年に設立した「Friendster」という会員制サイトがSNSの起源だ、と言われています。

実はFriendsterが登場する前にもいくつかの小規模なソーシャル・ネットワーキング・サイトが出ていました。ただ、Friendsterはサービス開始からわずか数ヶ月でユーザー数が300万人に達して一気に勢力を拡大したため、これがSNSの起源と考えられています。

日本人に馴染み深い「mixi(ミクシィ)」や「Facebook(フェイスブック)」が誕生したのは2004年ですから、それよりも前の時代からすでにSNSの世界がこの世に広がっていたわけです。

 

最近のSNSと言えば、Facebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)、Twitter(ツィッター)などが馴染み深いところですが、結局、これらも誕生から年数が浅い”若い”サービスに過ぎません。

SNSは携帯電話の普及とともに著しく成長してきましたが、数年でその地位やシェアは激しく変わりゆきます。現にガラケー時代に流行していた「mixi(ミクシィ)」や「GREE(グリー)」は、今では「過去のモノ」として減衰していきました。

現在、我々があたりまえのように利用しているSNSも、数年後または十数年後には過去の産物になってしまうかもしれません。

 

つまり、その時代にあった「社会的な交流関係づくり」を日々アップデートし、人と人との繋がりを深めてくれるのがSocial Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)=SNSです。

 

SMS(エスエムエス)について

SMSとはShort Message Service(ショート・メッセージ・サービス)の頭文字をとって呼ばれる略称です。

SMSの起源は、1984年にフィンランドのマッティ・マッコネンという人が、第2世代(2G)の携帯電話のサービスのひとつとして発案したのがはじまりです。

これまで第1世代では「電話」しかできなかった携帯電話が、ここでついに「メッセージ」を送れるように進化したわけです。

 

SMSとはスマホやケータイの電話番号を宛先として、送信もしくは受信する文章だけの”Short Message(ショートメッセージ)”つまり短いメッセージのことを指します。

もし、SNSとSMSの言葉の違いを明確にするなら、SMSの「M」はメッセージの「M」と理解すれば覚えやすいかもしれません。

ちなみにSMSのことをauでは独自に”Cメール”と呼んでいましたが、結局はSMSと同じ意味です。

 

SMSでは「090や080などで始まる固有の携帯電話番号」が送信先・受信先として使用されます。

ですからEメールアドレスが送信先・受信先として使用されるものは、同じメッセージサービスであってもSMSとは呼びません。

ここは混同しないように整理して覚えておきましょう。

同様に、LINEも携帯番号を宛先としてメッセージを送っているわけではありませんので正確にいえばSMSではありません。

 

しかし、iPhoneの「メッセージ」というアプリは少し複雑です。

最近のiPhoneのメッセージアプリでは、緑色のメッセージ青色のメッセージ灰色のメッセージが存在します。

結論から言えば、緑色送信したSMS青色送信したApple独自のメッセージサービス灰色受信したメッセージを指しています。

SMS
Appleのメッセージサービス

それぞれの通信料は、緑色携帯会社別のSMS送信料青色データ通信料灰色SMSなら無料/それ以外はデータ通信料が発生します。

iPhoneユーザーはこの違いを理解しておきましょう。

 

時代の変遷とともにSMSをコミュニケーションツールとして使う機会は少なくなりましたが、実は「固有の携帯電話番号が連絡先として使える」という特徴から新しい活用法が見出されています。

それが「2段階認証」です。

例えば、SNSやネットショッピングで用いる「アカウント」は、アドレスとパスワードが他人に流出すると乗っ取られてしまう危険性があります。

ここに、固有の携帯電話番号であるSMSも本人確認に組み込むことで、アカウントのセキュリティを格段に強めてくれます。

つまり、もともと別のサービスだったSNSとSMSがいまやお互いの強みを補完し合う関係となっているのです。

 

SNSとSMSの違いをまとめて比較

さて、ここからSNSとSMSの違いを比較表にまとめます。

文字で覚えるよりも「図」としてイメージしたほうが理解しやすい方はぜひご参考にどうぞ。

SNS SMS
読み方 エスエヌエス エスエムエス
正式名称 Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス) Short Message Service(ショート・メッセージ・サービス)
覚え方 ネットワーキングの「N」 メッセージの「M」
メリット 実社会では会いにくい人、あるいは共通の趣味・嗜好をもつ人などとSNSを通じてつながることができる 携帯の電話番号さえ知っていれば連絡できる/Eメールと比べて送信コストが高いため、迷惑メールを受けにくい
デメリット 個人情報がインターネットに公開される可能性があるリクスがある/匿名性が高いSNSでは誹謗中傷などが起こり得ることも 短文しか送信できない/画像や動画を送受信できない
Facebook /Twitter/Instagramなど Cメール(au)、メッセージアプリ(iPhone)の緑色メッセージ、SMS・メッセージアプリ(Android)など
料金 データ通信料が発生する 送信時70文字あたり3円(国内)/受信時無料

 

最後に…

ここまでの内容で少しでもSNSとSMSの違いについて理解が深まりましたら幸いです。

しかし、SNSとSMSを利用する時に大切なポイントをもう一つだけお伝えします。

それは「思いやりをもって利用すること」です。

 

昨今、SNSの誹謗中傷により心を病めてしまう人が後を絶えません。その結果、悲惨な事件や事故に発展するケースもあります。

特に匿名性の高いSNSでは自分の素性を相手が知らないことを良いことに、思いやりの無い発信・発言が今も飛び交っています。

SMSでも同様に、その仕組みを利用して悪事を働く「人」や「組織」が後を絶えません。

 

でも、画面を通してそのメッセージを受け取るのは「人」です。

誹謗中傷する人は、スマホやパソコンで無機質に”文字”を打っているだけかもしれませんが、相手には”メッセージ”として届きます。

“メッセージ”は読み手の心を動かす強いパワーを持っています。

きれいごとのように受け取る方もいらっしゃるかもしれませんが、私はどれだけ言論の自由があろうとも、そこに相手を思いやる心を持たずしてSNSやSMSは利用してはいけないと考えています。

SNSとSMSは、思いやりの心を持ってみんなが心地よく利用できる世界にしましょう。

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