「出費が重なってauの支払いが遅れた」
「口座にお金を振り分けるのを忘れていた」
「給料日まで間に合わない!」
そんな理由からauの利用料金の支払いが遅れてしまうことがあるかもしれません。
しかし、支払いが遅れたまま放置していると、期日から約2週間後に電波利用停止され、約2ヶ月後には強制解約となってしまいます。
また、支払い遅れをそのまま放置していると信用機関にブラック登録されることで、他社のケータイを新規契約できなくなったり、クレジットカードの申し込みができなくなるリスクもあります。
本記事では、au利用料金の支払い期日から強制解約までの流れ、支払いが遅れた場合のリスク、対処法などについて解説します。
支払い期日〜強制解約までの流れを理解する
まずはじめに、auの利用料金の「支払い期日から強制解約までの流れ」を解説します。
もし支払いが遅れたとしてもいきなり強制解約というわけではありません。
請求書到着→再支払い期日→電波利用停止措置→契約解除予告到着→強制解約という流れで、段階を踏んで進んでいきます。
その流れを詳しく解説します。
au利用料金の支払い期日は、引き落とし口座や支払い形態によって異なります。
通常の支払い期日
支払い形態 | 支払い期日 (引き落とし日) |
携帯電話・インターネット・auでんきを単独で利用中 | 毎月25日 |
KDDIまとめて請求の場合 (KDDIのインターネット・固定通信サービス、auでんき、au携帯電話をまとめてお支払い) |
月末日 ※2015年8月以降にご契約のお客さまなど、一部のまとめて請求のお客さまは、口座振替日が毎月25日となります。 |
クレジット支払いの場合 | 各クレジット会社の振替日 |
上記の期日までにきちんと支払いを済ませていればなんら問題ありません。
支払い期日で注意すべきところは、振替日当日に口座へ入金すると振替ができない場合があること。支払期日の前日までに入金しておくほうが確実です。
また、振替日が土日祝日の場合は翌営業日の振替となりますので、前週の金曜日までに口座へ入金を済ませておくようにしましょう。
次に、通常の支払い期日までに支払いしていなかった場合、翌月上旬頃に「請求書」が到着します。ここに記載されている所定の再支払い期日までに支払わなければ、その翌日〜数日後に電波が止められてしまいます。
再支払い期日
支払い形態 | 再支払い期日 |
携帯電話・インターネット・auでんきを単独で利用中 | 翌月14日頃 (月によって異なる) |
KDDIまとめて請求の場合 (KDDIのインターネット・固定通信サービス、auでんき、au携帯電話をまとめてお支払い) |
翌月19日頃 (月によって異なる) |
クレジット支払いの場合 | 各クレジット会社による |
電波利用停止
電波利用停止 | 再支払い期日の翌日〜数日後 |
ほとんどの場合、再支払い期日までに支払いを済ませることがほとんどかと思いますが、万が一再支払い期日に遅れてしまうと電波利用停止措置をとられてしまいます。
シンプルに言えば「KDDIから電波を止められる」ということです。
電波が止まると、通話やデータ通信はもちろん、加えてキャッシュレス決済などが利用できなくなります。
Wi-Fi環境下であれば電波利用停止中もインターネットやSNSを使うことはできますが、緊急事態や災害時の連絡手段が使えなくなるのはかなり危険です。
そして、さらに電波利用停止された後も支払わないままだと、通常支払い期日の約2ヶ月後に「契約解除予告」が届きます。いわゆる最終通告の書面です。
ここに記載されている期日までに支払いを済ませないと、最後は強制解約となります。
契約解除予告の到着と強制解約
契約解除予告の到着 | 通常支払い期日の約2ヶ月後 |
強制解約 | 契約解除予告に記載された日にち |
強制解約されると、該当月の利用料金だけでなく、解約金が請求されたり、もしも機種代の分割金が残っていたらまとめて請求されます。
なお、強制解約されるとその電話番号で再度新規契約することもできなくなるため、仕事やプライベートで利用している場合は、大変苦労することになります。
支払い期日〜強制解約にまでのイメージ
ここまで支払い期日から強制解約までの仕組みを解説しましたが、具体的にはどのようなスケジュールで進むのか。
イメージしやすいように11月利用分(12月請求分)を例にご紹介します。
①利用月 | 11月利用分 (11月30日締め) |
②支払い期日 | 12月末 (単独請求なら25日/まとめて請求なら月末) |
③支払い期日を超過した時の請求書 | 1月上旬頃 |
④再支払い期日 | 1月中旬まで (単独請求は1月14日/まとめて請求は1月19日) |
⑤電波利用停止 | 再支払い期日の翌日〜数日間 |
⑥契約解除予告の到着 | 2月頃 |
⑦強制解約 | 3月1日ごろ |
非情なことに、時間は待ってくれません。
支払うべきものがある場合は、速やかに完済していくことが望ましいです。
au利用料金の支払いが遅れた/引き落としできなかった場合の対処法
出費が重なって残高が足りなかった、口座にお金を振り分けるのを忘れていた、給料日までに間に合わなかったなどの理由から、口座残高不足でauの利用料金が引き落としできないケースがあるかもしれません。
その際は、支払い期日の翌月上旬頃にauで登録している住所宛にハガキタイプの請求書が到着しますので、この請求書が到着次第速やかに支払いを進めましょう。
この請求書は、コンビニエンスストア・auショップなどで支払うことができます。
ただ、請求書が見当たらない、登録住所が古いままで請求書が届かない、とにかく早く支払いを済ませたいという場合は、auショップ店頭で支払うことをおすすめします。
auショップ店頭では、請求書がなくても電話番号や契約者名義を照会することで支払い手続きを進めることができます。(本人確認書類の持参も忘れずに)
ちなみにauの利用料金は、パソコンまたはスマホから「My au」へアクセスして「クレジットカード」または「Pay-easy (ペイジー) 」で支払うこともできます。
手続きがやや煩雑な点に注意が必要ですが、auショップへ来店することが難しい場合はそちらから手続きをすすめるのもアリです。
支払いが遅れたままだと一括請求の回線すべて電波停止
auの利用料金の支払いは期日から遅れたままだと電波が利用停止となります。が、問題は一括請求を組んでいる場合です。
一括請求を組んでいる回線の支払いが遅れてしまうと、対象の支払い代表回線だけでなく、一括請求グループ内にまとめてあるすべての回線の電波が止められてしまいます。
そうなると、家族全員のスマホが使えずに急な連絡が取れなくなります。
突然誰かが事件、事故、災害にあった時などに緊急連絡が取れないとなると命に関わる可能性もあります。
ちなみに、一括請求を組んでいない場合、つまり個別請求で支払っている場合は他の回線への影響はなく、該当の個別請求の回線だけ電波停止措置がとられます。
いずれにせよ、一括請求を組んでいる場合は支払い期日に十分注意しながらしっかり支払いを済ませていきたいものです。
支払い期日を待ってもらうこと(延長)はできるのか?
どうしても支払い期日までにお金を準備することができない場合、auの支払い期日を延長してもらうことはできるのでしょうか?
結論から言うと、現時点では不可能です。
2017年頃まではauの電話サポート「157」に電話すれば、最初の締め日から数えて最大1カ月、例えば25日締めなら翌月25日まで回線停止を延ばしてもらうことができました。
しかし、それ以降は支払い期日の延長が一切できなくなりました。
この背景には、競合であるドコモやソフトバンクのサポート体制と足並みを揃えたことが影響しているようです。
※ただし、自然災害などによって災害救助法が適用された場合などにおいては、特例として支払い期日を延長してもらうこともできます。
au公式ページで目立つところにアナウンスが出ますのでご確認ください。
未払い料金支払い後に電波が再開されるタイミングは?
何らかの事情で再支払い期日を過ぎてしまった場合、電波が止められます。
支払う意思があるけど電波利用停止されたときに気になるのが、未払い料金支払い後の電波再開のタイミングではないでしょうか。
実際のところ、コンビニエンスストアやauショップ(またはau Style)にて20時(夜8時)までに支払いを済ませると、そのあと30分程で電波は開通されます。
ただし、20時(夜8時)以降に支払った場合は、翌日の朝9時頃に電波が開通します。
一刻も早く電波を再開して欲しい場合は、必ず20時(夜8時)までに手続きを済ませましょう。
あらゆる「支払い」は滞りなく進めておきたい
ここまで、au利用料金の支払いに関して解説してきました。
auだけに限らず、生活に関わる「支払うべきもの」は、確実に期日通りに支払う習慣をつけておきたいものです。
例えば、いくら高いスマホでも10万円前後が相場ですが、支払いが遅れが続いてしまうと、もっと大きな買い物をするときに審査が通らなくなってしまう可能性があります。
家のローンを組む場合、車のローンを組む場合、新しくクレジットカード作る場合など、他の支払い状況が健全でなければ希望通りの買い物ができません。
小さな金額でも期日通りに支払う習慣をつけておくことが、今後大きな買い物をする時に必ず活きてきます。
あらゆる「支払い」を健全な情報に保ちつつ、auの利用料金の支払いもすっきり済ませていきたいところです。