2020年10月16日から提供開始された「auワイド学割」ですが、12月11日受付分より内容が一部リニューアルします。
これまで29歳以下は一律で割引されていましたが、12月11日以降は「22歳以下」と「23歳〜29歳以下」の2種類に分別されるようになります。
中でも22歳以下は12月10日以前よりも割引額が大幅にアップし、一層お得な内容にグレードアップしています。
また、同日より「データMAX 5G with Amazonプライム」「データMAX 5G Netflixパック (P)」「データMAX 5G ALL STARパック (P)」などの新プランも割引対象プランに追加されます。
ドコモやソフトバンクの学割に対抗するために内容変更したと推測しますが、auはもともと提供プランが多いことから、対象年齢のみならず”わかりにくさ”も、より”ワイド”になってしまいました。
ただ、お得であることに変わりありません。
この機会を逃さぬよう、うまく活用したいものです。
本記事では、auワイド学割の情報を整理し、年齢やプラン別の割引額・適用期間、実際の請求イメージなどをまとめます。
auワイド学割12月11日から対象年齢を二分化
2020年12月11日以降のauワイド学割は、以下の通り「年齢」と「プラン」によって2分化されます。
- 22歳以下を対象とした「auワイド学割 U22 MAXプラン」と「auワイド学割 U22 ピタットプラン」
- 23歳〜29歳以下を対象とした「auワイド学割 U29 MAXプラン」
シンプルにいえば、22歳以下は使い放題プラン(データMAX)/段階プラン(ピタットプラン)どちらも対応しているのに対し、23歳〜29歳以下は使い放題プラン(データMAX)のみに対応しているということです。
実は提供開始日〜12月10日までのauワイド学割は、年齢の区分がなく、29歳以下で使い放題プラン(データMAX)のみを対象として提供されていました。
と同時に「U15 スマホスタート割」という15歳以下を対象にピタットプランが割引されるキャンペーンも提供されていました。
今回、auワイド学割が12月11日に変更されたタイミングで、U15 スマホスタート割の一部をauワイド学割へ集約し、「22歳以下(U22)」の区分と「23歳〜29歳(U29)」の区分に線引きしたようです。
まぁ、でも細かい経緯は覚えておかなくても問題ありません。
とにかく12月11日以降のauワイド学割は、22歳以下(U22)は使い放題プラン(データMAX)/段階プラン(ピタットプラン)どちらも対応、23歳〜29歳以下(U29)は使い放題プラン(データMAX)のみに対応している。
ここだけ理解していればOKです。
auワイド学割の適用条件
auワイド学割の適用条件について確認します。
基本的には「対象年齢」「対象プラン」「対象手続き」「申し込み期間」の4つを満たせばOKなので、けっこうやさしめです。
具体的には以下の通りです。
- 29歳以下の契約者(または利用登録者)が新規契約(他社から乗りかえ含む)または機種変更または契約変更すること
- 2020年10月16日〜2021年5月31日までに申し込むこと
- 「対象料金プランのいずれか」に新たに加入するか、すでに加入していること(「通話定額」または「通話定額ライト」はNG、「通話定額2」または「通話定額ライト2」はOK)
- 22歳以下は「auワイド学割 U22 MAXプラン」または「auワイド学割 U22 ピタットプラン」、23歳〜29歳以下は「auワイド学割 U29 MAXプラン」に加入すること
上記をすべて満たすと割引されます。
学生以外でも申し込みできるのか?という点が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。年齢条件さえ満たしていれば学生じゃなくても適用OKです。
ちなみに、新規契約は機種持ち込みでの契約もauワイド学割の対象となり、機種変更時はau ICカード (SIMカード) の変更を伴う場合なら機種持ち込みでの契約も対象となっています。
auワイド学割の対象プランと割引金額について
2020年10月16日から提供開始された「auワイド学割」は、当初データ量使い放題プランの合計7プランが対象となっていました。
しかし、12月11日以降からは「Amazonプライムをセットにした新プラン」や「ピタットプラン(22歳以下のみ)」が追加されたことで、22歳以下は合計12プラン、23歳〜29歳以下は合計10プランが対象となっています。
auワイド学割 U22 MAXプランについて
22歳以下のユーザーがデータMAXプランを選択した場合のauワイド学割は以下の通りです。
対象プラン | 10月16日〜12月10日まで |
12月11日〜 |
データMAX 5G | △1,000円×6ヶ月 (合計6,000円割引) |
△2,560円×6ヶ月 (合計15,360円割引) |
データMAX 5G with Amazonプライム |
ー | △2,160円×6ヶ月 (合計12,960円割引) |
データMAX 5G Netflixパック |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
△2,160円×6ヶ月 (合計12,960円割引) |
データMAX 5G Netflixパック(P) |
ー | △2,160円×6ヶ月 (合計12,960円割引) |
データMAX 5G テレビパック |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
データMAX 5G ALL STARパック |
△1,000円×6ヶ月 (合計6,000円割引) |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
データMAX 5G ALL STARパック (P) (2021年1月以降提供予定) |
ー | △1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
データMAX 4G LTE | △1,000円×6ヶ月 (合計6,000円割引) |
△2,560円×6ヶ月 (合計15,360円割引) |
データMAX 4G LTE Netflixパック |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
△2,160円×6ヶ月 (合計12,960円割引) |
データMAX 4G LTE テレビパック |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
上記の通り、12月11日以降はテレビパック以外のプランすべてで割引が増額しています。
auワイド学割 U22 ピタットプランについて
22歳以下のユーザーがピタットプランを選択した場合のauワイド学割は以下の通りです。
~2GB | 2GB超~5GB | 5GB超~8GB | |
ピタットプラン 5G | △1,080円×12ヶ月 (合計12,960円割引) |
△1,000円×12ヶ月 (合計12,000円割引) |
△1,000円×12ヶ月 (合計12,000円割引) |
ピタットプラン 4G LTE | △1,080円×12ヶ月 (合計12,960円割引) |
△1,000円×12ヶ月 (合計12,000円割引) |
△1,000円×12ヶ月 (合計12,000円割引) |
auワイド学割 U29 MAXプランについて
23歳〜29歳以下のユーザーがデータMAXプランを選択した場合のauワイド学割は以下の通りです。
対象プラン | 10月16日〜12月10日まで |
12月11日〜 |
データMAX 5G | △1,000円×6ヶ月 (合計6,000円割引) |
△1,000円×6ヶ月 (合計6,000円割引) |
データMAX 5G with Amazonプライム |
ー | △1,300円×6ヶ月 (合計7,800円割引) |
データMAX 5G Netflixパック |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
データMAX 5G Netflixパック(P) |
ー | △1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
データMAX 5G テレビパック |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
データMAX 5G ALL STARパック |
△1,000円×6ヶ月 (合計6,000円割引) |
△1,000円×6ヶ月 (合計6,000円割引) |
データMAX 5G ALL STARパック (P) (2021年1月以降提供予定) |
ー | △1,000円×6ヶ月 (合計6,000円割引) |
データMAX 4G LTE | △1,000円×6ヶ月 (合計6,000円割引) |
△1,000円×6ヶ月 (合計6,000円割引) |
データMAX 4G LTE Netflixパック |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
データMAX 4G LTE テレビパック |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
△1,600円×6ヶ月 (合計9,600円割引) |
上記の通り23歳〜29歳以下のユーザーは12月11日以降赤字で印した3プランが新たに割引対象に追加され、その他7プランは現状維持です。
12月10日までに申し込んでも自動的に12月11日以降の割引額になるのか?
ここでふと疑問に思うことがあります。
auワイド学割が提供された2020年10月16日〜12月10日までに学割を申し込んでいた場合、12月11日以降の刷新された割引額へ自動的に変更されるのか?という点です。
気になってauサポートへ確認をとってみましたが、残念ながら「すでにauワイド学割適用中の場合、変更後の割引は適用されず、現状の割引がそのまま継続される」という回答でした。
すでにauワイド学割加入済みの方にとってはかなり残念なところです。
auワイド学割を使ってiPhone 12を購入した場合の金額シミュレーション
もし私がauワイド学割を利用するなら、iPhone 12(128GB)をデータMAX 5Gで契約してバリバリYouTubeを見たいですね。
今はギガ数を気にしながらWi-Fiの中だけで見ていますので、それから解放されたい!
条件は家族4名以上がau利用、auひかりを契約中と仮定し、シミュレーションしてみます。
22歳以下の場合
22歳以下の方がiPhone 12(128GB)をデータMAX 5Gで購入する場合 | |
データMAX 5G(2年契約N) | 8,480円 |
家族割プラス(4人以上) | △2,020円 (永年) |
auスマートバリュー | △1,000円 (永年) |
スマホ応援割III | △1,000円 (最大6ヶ月) |
5Gスタート割 | △1,000円 (最大12ヶ月) |
auワイド学割 | △2,560円 (最大6ヶ月) |
iPhone 12 128GB(税込) (かえトクプログラム適用時) |
2,500円 (23回払い+最終回50,760円) |
合計(税込) | 3,490円〜 |
上記の通り、auワイド学割をはじめとする全ての割引を適用した場合、税込3,490円〜利用できます。
もちろん、これらの他に通話料、オプション料(補償など)、ユニバーサルサービス料などが追加でかかります。
5Gプランのデータ量使い放題で、なおかつ最新iPhoneをこの値段から使えると考えれば、確かに安く感じます。
しかしながら、この金額で利用できるのは最長でも6ヶ月程度という落とし穴があります。
ちなみに、上記の金額から6ヶ月経過後は「スマホ応援割Ⅲ」「auワイド学割」終了で+3,560円、12ヶ月経過後には「5Gスタート割」終了でさらに+1,000円値上がりし、2年目以降はどんなに安くとも8,506円(税込)〜となります。
最初にいくら安く利用できるとはいえ、期間限定の見せかけの金額にすぎませんので注意しましょう。
auワイド学割の割引額が大きすぎるがゆえに、割引終了後の値上がりもショックが大きいです。
23歳〜29歳以下の場合
さて、次は23歳〜29歳以下の場合をシミュレーションします。
23歳〜29歳以下の方がiPhone 12(128GB)をデータMAX 5Gで購入する場合 | |
データMAX 5G(2年契約N) | 8,480円 |
家族割プラス(4人以上) | △2,020円 (永年) |
auスマートバリュー | △1,000円 (永年) |
スマホ応援割III | △1,000円 (最大6ヶ月) |
5Gスタート割 | △1,000円 (最大12ヶ月) |
auワイド学割 | △1,000円 (最大6ヶ月) |
iPhone 12 128GB(税込) (かえトクプログラム適用時) |
2,500円 (23回払い+最終回50,760円) |
合計(税込) | 5,206円〜 |
上記の通り、23歳〜29歳以下の場合だと、税込5,206円〜利用できます。
無論、これらの他に通話料、オプション料(補償など)、ユニバーサルサービス料などが追加でかかります。
なお、上記の金額から6ヶ月経過後は「スマホ応援割Ⅲ」「auワイド学割」終了で+2,000円、12ヶ月経過後には「5Gスタート割」終了でさらに+1,000円値上がりし、2年目以降はどんなに安くとも8,506円(税込)〜となります。
もし金額を安く維持していくなら、期間限定割引終了直後に別プランなどへ切り替えていくのもいいかもしれません。
関連記事:「【最新版】auのiPhone価格表まとめ」
過去のauの学割を適用していても「auワイド学割」は適用できるのか?
auワイド学割の利用を検討する場合、auで過去に提供されていた学割をすでに利用している回線でも「auワイド学割」は適用できるのか?と気になる方もいらっしゃると思います。
auの公式ページでもこれについて明示されていませんでしたので、個人的にauサポートへ問い合わせてみたところ、過去に他のau学割を利用していた場合でも、auワイド学割を申込むことが可能である、ということが判明しました。
つまり、適用条件をクリアできる方は過去の学割実績に関係なく「auワイド学割」の申し込み対象となるわけです。
ただし、現時点で過去の学割による割引がまだ続いている回線は【解約/一時休止/機種変更/譲渡(家族間含む)/承継/利用者変更/対象外プランへの変更】などの手続きを行なってしまうと、割引が途中で終了してしまう可能性があるため注意しましょう。
ちなみに、過去の学割とauワイド学割を重複して受けることもできません。
「通話定額」「通話定額ライト」契約者は「通話定額2」「通話定額ライト2」へ変更しなければならない
2019年6月1日から通話料定額オプションとして提供されてきた「通話定額」と「通話定額ライト」ですが、2020年6月2日からスペックや料金体系をリニューアルした「通話定額2」と「通話定額ライト2」がはじまりました。
少しややこしい話かもしれませんが、auワイド学割の対象プランをすでに契約中のユーザーで、なおかつ「通話定額」または「通話定額ライト」を契約している場合、「通話定額2」または「通話定額ライト2」へ変更しなければ「auワイド学割」を受けることができません。
「通話定額」と「通話定額ライト」、「通話定額2」と「通話定額ライト2」の違いは以下の通りです。
サービス名 | 月額料金 | サービス内容 |
通話定額2 | 1,800円 | 国内通話24時間無料+「電話きほんパック(300円)」or「電話きほんパック(V)(400円)」のいずれかを無料で利用できる |
通話定額ライト2 | 800円 | 1回あたり5分以内の国内通話無料+「電話きほんパック(300円)」or「電話きほんパック(V)(400円)」のいずれかを無料で利用できる |
通話定額 | 1,700円 | 国内通話24時間無料のみ |
通話定額ライト | 700円 | 1回あたり5分以内のの国内通話無料のみ |
上記の通り、「2」で100円値上がりしているのですが、その分通話に関するオプションがすべて使い放題という点でスペックアップしています。
関連記事:「auの通話定額2/通話定額ライト2を徹底解説!」
auワイド学割よりも「家族割プラス」と「auスマートバリュー」をいかに組めるかが重要
今回解説している「auワイド学割」を活用するよりも「家族割プラス」や「auスマートバリュー」をいかにうまく組んでいくかのほうが重要です。
なぜなら、「auワイド学割」は最長6ヶ月(一部12ヶ月)の期間限定割引であるのに対し、「家族割プラス」と「auスマートバリュー」は条件を満たす限り永続的に割引を受けられるからです。
家族割プラスは、au回線を家族で複数利用すると利用回線数に応じて割引額がアップするので、家族4回線以上でグループ化しておけば最大限の割引を適用できます。
一方、auスマートバリューは「auひかり」などの対象インターネット回線をauのスマホとセットで契約することで対象プランに応じて割引を受けることができます。
どちらも、auを長く利用するうえで「auワイド学割」以上に欠かせない割引なので確実に組んでいきたいところです。
関連記事:「auの「家族割プラス」を徹底解説!」「auスマートバリューの仕組みと割引金額を徹底解説!」
未成年はauオンラインショップが利用できないので注意!
「auワイド学割」は、auショップなど店頭ではもちろん、auオンラインショップによるWebでも申し込み可能です。
個人的には、頭金不要で24時間いつでもどこでも手続きできる点において有利なauオンラインショップがおすすめです。
しかし、実は、未成年はauオンラインショップで手続きができません。
契約名義が未成年(20歳未満)の場合はもちろんですが、契約名義が成人(20歳以上)であっても、利用者情報の登録が未成年(20歳未満)の場合はauオンラインショップを利用できません。
もし上記に当てはまる方は、auショップやau取扱店など店頭で手続きを進めるほかありません。
若年層を対象としたauワイド学割ですが、このような細かい注意点が隠されているのは厄介なところです。
関連記事:「auオンラインショップで手続きする際の注意点、不明点、疑問点を解消する」