「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ 」は、「AppleCare+」と「故障紛失時のサポート」と「iCloudストレージ特典」がひとつのパックになったオプションサービスです。
提供期間は、2019年9月20日〜2020年9月30日の約1年間。(現在新規受付終了)
つまり、この期間にauでiPhoneを購入した方は本オプションに加入されている可能性が高いです。
補償加入はiPhone購入時のみ選択可能で、後から加入はできません。
加入中は、購入から最大4年間補償が適用できます。
一方、auでiPhoneを購入する際は、Appleが提供する「AppleCare+」を申し込むこともできます。
方法としては、auでiPhoneを購入したのち、購入日から30日以内にアップルオンラインページやアップルサポートなどから直接手続きするといった流れです。
AppleCare+に加入すると、最大2年間補償が適用できます。
つまり当時auでiPhoneを購入する場合、auから「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ 」を申し込むか、またはauで購入したのちにAppleから直接「AppleCare+」に加入するか、はたまた補償に加入しないか、3つの選択肢がありました。
本記事では、「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ 」の詳細について解説します。
現在サービスに加入中の方で、詳細を再確認したい、またはサービス廃止を検討している方はご参考ください。
関連記事:「auのiPhone価格・値段一覧まとめ」
もしAppleCare+に加入せずトラブルにあったら…
これまでiPhoneを壊したり、紛失したことはないから大丈夫だろう。
そう考えていた矢先にトラブルに見舞われ、「やっぱり加入しておけばよかった…」と後から思い知らされるのが補償サービスの存在意義です。
万が一、愛用するiPhoneにトラブルが発生したら高額の修理費が必要です。
仮に「AppleCare+」などのアフターサービスに加入していない場合、Appleに直接依頼すると、どれくらいの修理費用が発生するのか?
表でまとめます。
Apple care未加入時 (全て税込) |
バッテリー交換 | 画面破損 | その他修理 |
iPhone 11 | 8,140円 | 23,980円 | 47,080円 |
iPhone 11 Pro | 8,140円 | 33,440円 | 65,780円 |
iPhone 11 Pro MAX | 8,140円 | 39,380円 | 71,280円 |
iPhone SE (第2世代) |
5,940円 | 15,950円 | 33,440円 |
表の通り、修理費は非常に高額です。
例えば、「その他の修理」に該当してしまうと、新しいiPhoneを購入できるのではないか?というくらい高額の修理費が必要です。
また、表には記載していませんが、盗難・紛失した際は最悪です。
もし補償サービスに未加入の状況でiPhoneを紛失した場合、交換対応などのサポートは一切受けられないため、新しい端末を購入しなおさなければなりません。
補償サービスは、トラブルにあったときにはじめて「ありがたみ」を感じるものです。
あるショップ店員さんに聞いた話ですが、店頭でスマホを購入されるユーザーの大半が補償サービスに加入されているようです。
そのほとんどが「盗難・紛失が怖いから」という理由が決め手のよう。
毎月のランニングコストを下げるために補償サービスの廃止を検討されている方は、最悪の事態(盗難・紛失・水没など)に陥った際のリスクをよく考えて決断しましょう。
故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージの概要
それでは、「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ 」の概要をまとめます。
名称 | 故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ |
受付期間 | 2019年9月20日〜2020年9月30日 (すでに加入中の場合は継続補償可能) |
製品保証期間 | 最大4年間 |
月額料金 (税込) |
iPhone SE(第2世代):869円 iPhone 11:979円 iPhone 11 Pro:1309円 iPhone 11 Pro MAX:1309円 |
自然故障時の費用 | 無償 |
バッテリー交換費用 (電池性能80%未満に低下している場合) |
無償 |
画面破損時の修理費用 |
3,700円(税込) |
その他の修理費用 | 12,900円(税込) |
修理上限回数 | 4年間で4回まで |
盗難紛失時費用 | 12,900円(税込) ※SIM再発行時別途2,200円(税込)必要 |
盗難紛失補償上限回数 | 4年間で2回まで |
iCloud 50GBストレージ | 4年間無料 |
表の通り「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ 」は、AppleCare+に「盗難・紛失時の補償(4年間に2回まで)」と「iCloud 50GB(最大4年間無料)」がセットになっています。
修理対応がAppleCare+と同等の金額で受けられる点だけでなく、紛失・盗難のリスクに対できる端末補償とデータバックアップが付け加えられているため、かなり安心です。
AppleCare+とiCloudの概要をおさらい
auの「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ 」を
正しく比較する為に、「AppleCare+」と「iCloud」についてApple社の正規価格を確認します。
Apple care+の正規加入料金について
Apple carte+には、修理対応のみを保証する「Apple carte+」と、修理保証に加えて盗難・紛失時の端末交換対応も提供する「AppleCare+盗難・紛失プラン」の2種類存在します。
以下、それらの正規料金をまとめます。
(全て税込) | AppleCare+ |
AppleCare+盗難・紛失プラン |
iPhone 11 | 18,480円 | 20,680円 |
iPhone 11 Pro | 25,080円 | 27,280円 |
iPhone 11 Pro MAX | 25,080円 | 27,280円 |
iPhone SE (第2世代) |
9,680円 | 11,880円 |
上記の料金は、あくまでApple care+に加入するための費用です。修理や紛失対応時の費用は、その都度別途発生します。
表の通り、通常の「AppleCare+」と「AppleCare+盗難・紛失プラン」の差額は合計2000円程度です。
わずか2000円ほどで盗難・紛失時もサポートしてくれるのですから、盗難・紛失プランで申し込んだ方が安心感は大きいですね。
ちなみに、Appleから直接AppleCare+へ加入する場合の支払い方法は、基本的に一括購入です。
アップルコールセンターでの申し込みはクレジットカード支払いのみで、アップルストアなら現金かクレジットカードか選択できるといった具合です。
つまり、auの「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ 」は、毎月払いで契約できる点で有利です。
さらに、購入当初はとりあえず加入しておき、後から不要であれば廃止するという「選択」ができるのも便利な点と言えるでしょう。
AppleCare+加入時の修理・交換費用について
Apple社で直接「AppleCare+」または「AppleCare+盗難・紛失プラン」に加入している場合の修理費用について確認します。
修理内容 |
費用(税込) |
バッテリー交換※ | 無償 |
画面修理 | 3,700 円 |
その他の修理 | 12,900 円 |
※バッテリー交換は電池性能が80%未満に低下した場合、受付可能です。
次に、Apple社で直接「AppleCare+盗難・紛失プラン」を契約している場合の、端末交換費用について確認します。
内容 |
費用(税込) |
紛失・盗難時 | 12,900円 ※SIM再発行時にauで別途2,200円(税込)必要 |
上記の通り、Apple社で直接「AppleCare+」または「AppleCare+盗難・紛失プラン」に加入していれば、修理費・紛失時の交換費どちらもauの「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ 」と同じ金額でサポートを受けられます。
iCloudの月額料金について
次に、「iCloud」をAppleで単独契約する場合の費用を確認します。
iCloudストレージプラン(容量)別の月額料金は以下の通りです。
iCloudストレージプラン | 月額料金(税込) |
5GB | 無料 |
50GB | 130円 |
200GB | 400円 |
2TB | 1,300円 |
表の通り、「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ」に含まれるiCloud 50GBプランは、Appleで直接契約すると月額130円(税込)必要となります。
ちなみに、iCloudストレージプランをAppleから直接追加購入する場合、クレジットカード・デビットカード・iTunes Storeクレジットで購入可能です。
一方、auの「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ 」では毎月のauの支払いとまとめて請求されます。
iCloudストレージの支払いを一元化できる点で、多少、便利ではあります。
au・Appleどちらがお得なのか?
頭の回転が早い方であれば、「そもそもauで補償サービスを契約せずに、Appleで直接契約した方が安くなるのではないか?」と感づくのではないでしょうか。
実は、その通りなのです。(機種によっては)
その証拠として、Apple社で「AppleCare+盗難・紛失プラン+iCloud 50GBプラン」を申し込んだ場合の1か月当たりの単価(AppleCare+購入費を24回で割り算し算出。)と、「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ 」の月額料金を比較します。
比較表は以下の通りです。
(全て税込) | 「AppleCare+盗難・紛失サポート」+iCloud 50GBに加入した場合 (Apple社) |
故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ (au社) |
補償期間 | 基本2年間 (終了後も月単位で延長可能) |
最大4年間 |
iPhone 11 | 約992円/月 | 979円/月 |
iPhone 11 Pro | 約1,267円/月 | 1,309円/月 |
iPhone 11 Pro MAX | 約1,267円/月 | 1,309円/月 |
iPhone SE (第2世代) |
625円/月 | 869円/月 |
上記の通り、iPhone 11を除いたすべての対象機種で、Appleで直接契約した方がお得です。
これまでAppleCare+は最長2年間しか契約できないという難点を抱えていましたが、実は2020年7月以降、満期を迎えた場合でも、申請すれば月単位でAppleCare+を延長できるようになりました。
ですから、利用期間に関係なく、Appleで直接AppleCare+を申し込んだ方がお得なのです。
(「AppleCare+」は後から加入ができないため、今さら切り替えできないのは歯がゆいところですが。)
もし次回、新しいiPhoneを購入しようとする場合は、本体価格だけでなく、補償サービスの月額料金についても吟味しながら比較・検討していきたいところです。
「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ」は必要か?不要か?
結論から言うと、「しばらく同じiPhoneを大切に使い続けたい」という場合は、継続した方が良いと思います。
一方、「次回故障(紛失)した時は、新しいスマホへ買い替えたい」という意思があれば、すぐにでも廃止して良いと思います。
スマホの補償サービスは、生命保険や自動車の任意保険と同じです。
万が一のリスクに備えて、そのリスクをカバーする「安心」を「お金」で買っているのです。
もし、この後すぐに”万が一のこと”が起きた場合に、「やっぱり補償があった方が良いのか」「無くても問題無いのか」という基準で必要・不要を判断しましょう。
ちなみに、「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ」の利用規約には以下の通り、示されています。
月の途中でご加入またはご退会された場合でも、月額料は日割とならず、1ヵ月分の月額料 が発生します。
つまり、「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ」を”解約したい”と考える方は、月末に廃止手続きをした方が料金が無駄にならずに済みます。
いずれにしても、一度補償サービスを解約したら後から加入できないため、慎重に判断していきたいところです。
関連記事:「auのiPhone価格・値段一覧まとめ」