auからリニューアルされた5つの料金プランが2019年10月1日より提供開始されます。
2019年10月1日以降は、2019年9月13日から提供開始する「auデータMAXプランNetflixパック」を含めた合計6つの料金プランから選択できるようになります。しかも、それらのプランは全て2年契約の解約金が1,000円に下げられます。
これらの背景には、ケータイ各社の定期契約時の解約金を1,000円とすべしという総務省の指導が深く関係しています。
auもこの指導に従って料金プランをマイナーチェンジするわけですが、2019年6月以降新しい料金プランがいくつも発表されたばかりなので、ユーザーとしては非常に戸惑ってしまいますよね。
知らなかった!では損をする可能性が高いので、変更点や注意点についてきちんと確認しておきましょう。
関連記事:「auで「2年契約」から「2年契約N」へプラン変更する時の不明点をまとめます/今さら聞けない2年契約とは」
au新プラン「2年契約N」で変わる点をまとめて整理する
料金プラン名称変更
2019年10月以降の料金プランは従来の料金プランの名称の後ろに「N」や「Pro」という名称がつくように変わります。
従来 | 2019年10月1日以降 |
新auピタットプラン | 新auピタットプランN |
auフラットプラン7プラス | auフラットプラン7プラスN |
auフラットプラン20 | auフラットプラン20N |
auフラットプラン25 Netflixパック | auフラットプラン25 NetflixパックN |
auデータMAXプラン | auデータMAXプランPro |
auデータMAXプランNetflixパック | auデータMAXプランNetflixパック |
解約金1,000かどうかのポイントは「N」という名称の有無で判別して理解すると良いです。また、auデータMAXプランProだけは「Pro」という名称を用いています。おそらく、iPhone 11 Pro発売にあやかって、上位スペックプランという位置づけで「Pro」と名付けられたのでしょう。
一方、auデータMAXプランNetflixパックだけは名称そのままです。
「2年契約N」の解約金1,000円プランの共通ワードが見分けにくい点が、ユーザーを悩ませてしまいますが、このあたりは2019年10月1日新規申し込み分から全て解約金1,000円プランに一律化されるので、特段覚えておく必要はないです。
料金プラン提供開始日まとめ
「2年契約N」対象の6つの料金プラン提供開始日を整理します。
料金プラン | データ量(目安) | 提供開始日 |
新auピタットプランN | 1GB~7GB | 2019年10月1日 |
auフラットプラン7プラスN | 7GB | 2019年10月1日 |
auフラットプラン20N | 20GB | 2019年10月1日 |
auフラットプラン25 NetflixパックN | 25GB | 2019年10月1日 |
auデータMAXプランPro | 無制限 | 2019年10月1日 |
auデータMAXプランNetflixパック | 無制限 | 2019年9月13日 |
解約金1,000円のプランはauデータMAXプランNetflixパックのみ2019年9月13日(iPhone11/11Pro/11Pro MAXオンライン予約開始日と同日)ですが、それ以外のプランは全て2019年10月1日以降提供開始されます。
料金プランスペック一覧
2019年10月1日以降、全面的にはじまる2年契約Nの料金スペック一覧をまとめます。
(画像はKDDI公式よりキャプチャ)
今回の「2年契約N」は各種割引後の料金は、従来のNやProという名称がついていない料金スペックと同等です。その上、2年契約有無の料金差が170円程度に抑えられており、さらに解約金1,000円という条件に変更されています。
2年契約Nの概要
「2年契約N」は、2年単位のau継続利用で月額料金が毎月170円割引になるおトクな料金割引サービスです。3カ月間の更新期間に廃止のお申し出がなければ自動更新となり、更新期間以外に解約・一時休止・「2年契約N」の廃止をされた場合は、契約解除料1,000円がかかります。
また、2019年10月1日以降は「2年契約N」へのご加入時などに、次回の自動更新有無を選択いただけます。
なお、現在「2年契約」にご加入中のお客さまは、対象プランへの変更時には「2年契約N」への変更が可能となり、契約変更に伴う契約解除料や手数料はかかりません。(KDDI公式)
ユーザーにとっては、「解約負担金が大幅に減少する新しいプラン」という認識で良いでしょう。
2年契約Nの「家族割プラス」の割引特典を受ける為には申し込みを忘れずに!
家族割プラス申し込みの場合には割引・カウント対象プラン、割引対象外・カウント対象プランが混在しますので確認しておきます。
家族割プラスの割引/カウント対象となるプラン | <受付中>auデータMAXプラン Netflixパック/新auピタットプランN/auフラットプラン7プラスN/auデータMAXプランPro
<2019年9月30日受付終了>新auピタットプラン/auフラットプラン7プラス/auデータMAXプラン |
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カウント対象だが家族割プラスの割引適用外のスマホ向けプラン | auピタットプランN(s)/auフラットプラン20N/auフラットプラン25 NetflixパックN
<2019年9月30日受付終了>auピタットプラン(s)/auフラットプラン20/auフラットプラン25 Netflixパック <2019年6月30日受付終了>auフラットプラン30 <2019年5月31日受付終了>auフラットプラン5(学割専用) |
カウント対象だが家族割プラスの割引適用外のケータイ向けプラン | VKプラン/VKプランS/VKプランM/スーパーカケホ(ケータイ)/カケホ(ケータイ) |
これらの対象プランに記載がないプランを契約中のユーザーは家族割プラスに加入できません。
また、「家族割」と「家族割プラス」は別々の割引概念です。
家族割は「離れている家族でも最大10回線まで申し込み可能な割引」ですが、家族割プラスは「同一世帯の家族で最大10回線まで申し込み可能な割引」です。「一緒に住んでいるかどうか」が焦点。
家族割と家族割プラスは全く別の割引サービスです。
家族割プラスを申し込んでいない場合(家族割だけの申し込みの場合)、2年契約N対象プランの割引の恩恵を受けられないのです。
家族割プラスの割引額は、1回線あたり500円~1,000円ですから、家族分の複数回線を考えると非常に大きな金額になってしまいます。
「家族割」をすでに組んでいたとしても、ひょんなことで「家族割プラス」の申し込みを忘れてしまっていては基本料金の割引を受け損ねるという事態になりかねません。申し込み必須なので忘れないようにしておきましょう。
2年契約Nにタブレット向け料金プランも登場
auからタブレット向けの2年契約N対象の料金プラン「タブレットデータシェアプラン」と「タブレットプラン20」の2タイプが新たに追加されます。
2プランの提供開始は2019年11月1日より開始され、これでスマホ・タブレットいずれも2年契約Nを選択できるようになりました。
スマホだけ2年契約Nに変更したとしても、タブレットだけ旧2年契約のままでは、気づかぬうちに損してしまう可能性もあります。スマホのプラン変更時は、タブレットもきちんと2年契約Nへ変更するように忘れずに意識しておきましょう。
現在auでタブレット契約を利用しているユーザー・新たにタブレット利用を検討しているユーザーはタブレット向けの新料金プランについてもしっかり理解を深めておきましょう。
詳細は関連記事内にて解説しております。
関連記事:「auのタブレット向け新料金プラン「タブレットデータシェアプラン」「タブレットプラン20」について徹底解説」
既存auユーザーが2年契約Nへ切り替えるにはプラン変更手続きが必要
現在auで2年契約を利用しているユーザーは自動的に「2年契約N」へは切り替わりません。現在契約している料金プランが引き続き適用されます。
「2年契約N」へ変更したい場合は、プラン変更の手続きが必要です。
かといって、毎月の料金スペックも変わりはありませんので、面倒であればほったらかしでも構いません。(と私は思っています。)
ただし、近い将来に他社やMVNOへ乗り換えを予定しているユーザーは「2年契約N」へ切り替えておいた方が良いでしょう。
2年契約N申し込みは、申込翌月を1カ月目とし、2年単位での契約となります。
ただし、2020年2月までに「2年契約」から「2年契約N」に移行した場合、「2年契約」での契約期間を引き継ぎます。
(KDDI公式)
「ただし、2020年2月までに「2年契約」から「2年契約N」に移行した場合、「2年契約」での契約期間を引き継ぎます。」
2019年9月~2020年2月の期間中に2年契約から2年契約Nにプランを変更した場合、これまでの2年契約の更新ループはそのまま引き継がれます。今後、2020年3月以降に「2年契約」から「2年契約N」へプランを変更した場合は、2年契約Nへ変更した月を初月1ヵ月目とカウントリセットし、そこから2年契約のカウントがリスタートする仕組みです。
なお、2年契約から2年契約Nへの切り替え時、違約金や手数料などは発生しません。誰でもウェルカム状態のプランです。
また、今後のキャンペーン対象も「au WALLETポイントプログラムの長期優待ポイント」を筆頭に、2年契約Nが軸へと移行しそうです。2年契約N早めに切り替えを進めていきましょう。
自身の契約確認は、チャットサポートがおススメ
現在の2年契約がどうなっていて、「2年契約N」に変えると、結局いつから解約金1,000円になるのか。ユーザーによって契約期間は各々です。しっかりサポート受ける為にも、auお客様センターかチャットメッセージ問い合わせ(My auアプリ/メッセージ/メッセージ+)を活用して確認しておきましょう。
問い合わせる場合、電話のお客様センターは非常に込み合って繋がるまでに非常に時間がかかるため、チャットメッセージでの問い合わせをおススメします。
関連記事:「LINE公式アカウント「auサポート」でauへLINEメッセージで問い合わせが可能に/他社ユーザーも利用可能!」
新規契約は2019年10月1日以降がおススメ
これからauを利用していこうと考えている新規契約検討中のユーザーは迷わず2019年10月1日以降に新規・乗り換え手続きを実施しましょう。
2019年9月30日までに従来の「2年契約(解約金9,500円)」プランを申し込んで、翌月2019年10月~2020年2月の間に「2年契約(解約金1,000円)」プランへ変更したとしても、2年契約の更新期間は引き継がれます。また、解約金1,000の2年契約Nへ変更する場合は、再度プラン変更の申し込みの手間があります。
結局、2年以内の解約を予定している場合は手間が増えるため、2019年10月以降にまとめて手続きをした方が効率は良さそうです。
そのため新規契約時、短期間で乗り換えや解約を前提で検討している場合は、2019年10月1日以降に手続きをおすすめします。
2019年9月30日に新規申し込み終了するプランまとめ
2年契約Nプランの登場を機に、2019年9月30日をもって新規受付終了するプランをまとめます。
(既に下記プランを契約している方でも、10月以降も引き続き適用されます。)
- 新auピタットプラン
- auフラットプラン7プラス
- auフラットプラン20
- auフラットプラン25 Netflixパック
- auデータMAXプラン
- ジュニアスマートフォンプラン
- LTEフラットcp (f・2GB)
特にauデータMAXプランは2019年7月26日(金)に受付開始したばかりのプランでしたが、約2ヵ月の短命で姿を消すことになりました。(というより「auデータMAXプランPro」として継承されるのか!)
改めて通信業界の移り変わりの速さを感じます。
全プラン解約金1,000円の時代へ
2年契約を条件として解約金を設ける仕組みは、かれこれ10年以上前から続く大手キャリアの囲い込みプランでした。解約金の高さゆえにキャッシュバック合戦や端末0円販売なども活発になり、結果としてこの10年でスマホの普及率は爆発的に伸びていると感じます。
ついに2019年10月1日以降、これから申し込むプランでは過去のような高額な解約金と、端末価格の大幅な値引きは終止符を打たれます。
いよいよ、解約金1,000円時代の幕開けです。
総務省は解約金の引き下げや、端末分離プランの本格導入で、メインキャリアやMVNO(格安SIM)の競争を活性化させていきたい狙いです。ただ、メインキャリアは大手が類似したプランや施策で横並びの状態です。また、総務省の狙いをかいくぐったキャンペーンを発表しています。
そんな折、auではNetflixやビデオパスなどのコンテンツと料金プランをセットにした独自プランを提供したり、データ無制限のプランを提供したりと独自の価値を高める戦略でプランを発表しているので今後も期待が膨らみます。
ユーザーにとっては良質なサービスを安価で利用できる時代に変わってくるのでありがたいですが、果たして今後auはどんなサービスや価格破壊を起こすのか…
今後もauの動向に注目です!
「2年契約での契約期間を引き継ぎます」の意味ってそれで合ってますか?
2年契約が18ヶ月目だった場合、2年契約Nが18ヶ月目からスタートします(“契約”では無く“契約”期間”を新しい2年契約へ引き継ぐ)という意味かと思いました。春以降はプラン変更とともに2年契約がリスタートされるのかな、と。
ニュースリリースなどを読んでもそこに触れている部分を見つけられなかったので、どこに記載があるのかご教示頂けないでしょうか。
ご指摘ありがとうございます。
私の認識違いでした。誠に申し訳ございません。
>2年契約が18ヶ月目だった場合、2年契約Nが18ヶ月目からスタートします(“契約”では無く“契約”期間”を新しい2年契約へ引き継ぐ)という意味かと思いました。
>春以降はプラン変更とともに2年契約がリスタートされるのかな、と。
上記の点について改めてauお客様センターへ確認し文章を修正しました。
仰る通り、2020年2月までに2年契約が18ヶ月目の時に2年契約Nへ変更しても更新期間18ヶ月目というのは引き継がれます。
2020年3月以降に2年契約プランから2年契約Nプランへ変更した場合のみ、2年契約Nへ変更した月を1ヵ月目と起算して2年契約がリスタートされます。
今回の件を教訓に、2年契約Nに関する他の疑問点もauお客様センターへ確認をとり、近日中に本サイトでまとめていきます。
今回はご指摘誠にありがとうございました。
混乱しながら書いていたせいか誤字が散見されるコメントに迅速なご返信ありがとうございました。
疑問に思い指摘させて頂きましたが、私もまだ不明点だらけなので貴サイトの更新を首を長くして待っています。
こちらこそ改めてご指摘ありがとうございました。
2年契約Nについてauお客様センターで確認をとり、記事にまとめました。
以下URLが該当記事です。
https://au-mikata.com/2y-2yn/
情報量はそこまで多くありませんが、少しでも参考になりますと幸いです。
157に問い合わせても家族割プラスに入れませんでした。対象プランが限られているそうです。
2年契約Nには入っていませんが、家族割の無料はこれまでもこれからもずっとそのままとも言われました。
記載の情報は、一部のプランが対象なだけではないでしょうか?
混乱を招いてしまい申し訳ございません。
仰る通り、家族割プラスには申し込み対象の料金プランがございます。
また、通話料無料の「家族割」と、基本料金割引の「家族割プラス」は概念が別々です。
その点について本記事では記載していなかった為、追記致しました。
さらに、家族割プラスに申し込んでいない場合、9月の通話料金が発生するという点は
KDDIから情報リリース時に記載されていた注意点をもとに記事作成しておりました。
しかし、現在では情報錯綜している点もあり、ユーザーへ誤解を招く恐れもある為、一部添削致しました。
ご意見誠にありがとうございます。
追記ありがとうございます!
157のオペレーターの方も
「家族割と家族割プラスは名前は似てますが全く異なった割引で、ややこしいですよね」
と仰ってました。
今後の機種変更とプラン変更の参考にさせて頂きます。