auの新プラン「使い放題MAX 5G」「使い放題MAX 4G」と、月額2,728円(税抜2480円)で20GB利用できる「povo」、どちらも2021年3月から提供開始されます。
今やYouTubeやNetflixなどの動画コンテンツはもちろん、音声型SNSのClubhouse(クラブハウス)も現れ、大容量通信を行うプラットフォームがどんどん増えています。
大半の方は、これらのコンテンツをauひかりなどの固定インターネットで楽しんでいるかと思いますが、中には住環境・職場・仕事の都合でWi-Fiが自由に使えない方もいらっしゃるはずです。
そのような方々にとって「使い放題MAX」は場所や時間を気にせず、データ無制限で好きなだけコンテンツを楽しめる価値があります。
しかし、読者の皆様にひとつ立ち止まって考えて欲しいことがあります。
それは、「使い放題MAXよりも、povo+24時間データ使い放題オプションの方がお得に利用できるケースがあるのではないか?」という点。
povoは基本料金2,728円(税抜2480円)とは別に、24時間データ使い放題を1回あたり220円(税込)で追加利用できます。データ無制限を必要とする日数が少ないなら、povoの方が安く済む場合があります。
本記事では、2021年3月より開始される使い放題MAXプランとpovoについて比較し、利用状況に応じた最適プランを検証していきます。
関連記事:「povo(ポヴォ)の詳細まとめ!」
使い放題MAX 5G/使い放題MAX 4Gについて
はじめに「使い放題MAX」の詳細を確認します。
使い放題MAXは契約種別によって「使い放題MAX 5G」と「使い放題MAX 4G」に分けられていますが、料金内訳はどちらも同一です。
どちらも従来の2年契約のような縛りが一切なく、基本料金7,238円(税抜6580円)でデータ通信が使い放題です。
ただし、テザリング・データシェア・国際ローミング通信(世界データ定額)については月間30GBまでに制限されています。
また、データ利用量が3GB以下の月は自動的に1,650円(税込)割引されるのも特徴です。
なお、au PAY カードを支払い方法として設定すると月額110円(税込)割引、家族割プラスを適用すると2人で月額550円(税込)、3人以上だと月額1,100円(税込)割引され、auスマートバリューで月額1,100円(税込)を割り引く仕組みです。
ちなみに国内通話料は30秒あたり22円(税込)で別加算されます。
以下、表にまとめます。
使い放題MAX 5G/4G (すべて税込) |
|
基本料金 | 7,238円 |
データ量 | 無制限 (テザリングなどは30GB) |
月間3GB以下 | ▲1650円 |
家族割プラス | 2人→▲550円 3人以上→▲1100円 |
auスマートバリュー | ▲1100円 |
au PAY カード お支払い割 | ▲110円 |
最安合計 | 4928円〜 (3GB以下3278円) |
povoについて
povo(ポヴォ)は、月額2,728円(税抜2480円)でデータ量20GB使えるプランです。
超過しても最大通信速度1Mbpsで利用できるため、音声コンテンツや中画質程度のYouTubeなら、速度制限時でもある程度利用できるレベルです。
そして、24時間データ使い放題を都度220円(税込)/回、1GBを都度550円(税込)/回で追加できる柔軟性が最大の特徴です。
この「24時間データ無制限オプション」をうまく活用すれば、使い放題MAXよりも安く利用できる可能性があります。
また、通話に関しては30秒あたり22円(税込)とされていますが、5分以内かけ放題は550円(税込)/月、24時間かけ放題は1650円(税込)/月で利用状況に合わせて追加トッピングできます。
提供開始は2021年3月と予定されています。
ただし、povoの申し込みはオンライン限定で、アフターサポートなどが受けられない、キャリアメールが使えないなどの注意点があります。
とは言え、1GBあたりの単価が非常に安いコスパ最強プランゆえに、注意点がかすんで見えます。
関連記事:「povo(ポヴォ)の詳細まとめ!」
使い放題MAXとpovoの損益分岐点を検証!
いよいよ本題です。
「使い放題MAX」とpovoに「24時間データ使い放題をトッピングした場合」の損益分岐点を検証します。
例として、povo(2728円)に24時間データ使い放題を1回トッピングしたら2948円(2728円+220円)、2回トッピングしたら3168円(2728円+440円)という具合で計算し、”お得な境界線”を導き出します。
※フェアに検証するため、使い放題MAXは割引前金額で比較します。
使い放題日数 | 使い放題MAX (税込) |
povo (税込) |
0日 | 7238円 | 2728円 |
1日 | 7238円 | 2948円 |
2日 | 7238円 | 3168円 |
3日 | 7238円 | 3388円 |
4日 | 7238円 | 3608円 |
5日 | 7238円 | 3828円 |
6日 | 7238円 | 4048円 |
7日 | 7238円 | 4268円 |
8日 | 7238円 | 4488円 |
9日 | 7238円 | 4708円 |
10日 | 7238円 | 4928円 |
11日 | 7238円 | 5148円 |
12日 | 7238円 | 5368円 |
13日 | 7238円 | 5588円 |
14日 | 7238円 | 5808円 |
15日 | 7238円 | 6028円 |
16日 | 7238円 | 6248円 |
17日 | 7238円 | 6468円 |
18日 | 7238円 | 6688円 |
19日 | 7238円 | 6908円 |
20日 | 7238円 | 7128円 |
21日 | 7238円 | 7348円 |
30日 (参考) |
7238円 | 9328円 |
検証した結果、データ使い放題の必要日数が月間20日(回)以内であれば使い放題MAXよりもpovoを選択したほうが安くなります。(使い放題MAX割引なしの場合)
例えば「平日だけデータ使い放題にしたい」という場合は、povoの方が安上がりかもしれません。
一方、使い放題MAXに割引をフル適用(家族割プラス3名以上+auスマートバリュー+au PAYカードお支払い割)した場合(税込4928円/月)でも、データ使い放題の必要日数が月間9日(回)以内ならpovoを選択したほうが安いです。
つまり、データ無制限を利用する日数が9日(回)以内であれば、povoを契約した方が誰しもお得だと言えます。
この結果を参考にしながら、どのプラン選ぶべきかご判断ください。
24時間データ無制限を何度も追加するのは面倒?
利用状況によってはpovoの方がお得なのは分かるけど、何度も何度も24時間データ無制限をトッピングするのは面倒だ!手間だ!と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、いくらお得でも追加の手間にかける時間がもったいないですよね。
しかし、povoは専用アプリから簡単にデータ使い放題を追加できます。
流れとしては、アプリ起動→チェックボックスをオンにする。これだけです。
普段LINEをチェックするような感覚で、慣れてくればそこまで手間ではありません。
定期的に利用することが多い場合は、データ無制限を追加する時間帯を一定にし、習慣化しておく方法も良いでしょう。
しかし、「それでもやはり面倒だ」という場合は、最終手段として家族割プラスやauスマートバリューなどをできる限り組んで、使い放題MAXを選択したほうが無難かもしれません。
手間がかかるけど安い方が良いか、手間は少ないけど高い方が快適か、判断基準はひとそれぞれです。