結婚・進学・就職などポジティブな生活環境の変化、または離婚・失業・死去などによるネガティブな環境の変化に際して、名義の切り替え手続きが必要になることがあると思います。
povo(ポヴォ)を契約中の方が、現在の契約名義から別名義へ切り替えたい場合、果たして手続きは可能なのか。もし可能とするならどこで申し込み手続きできるのか。
本記事では、povo契約後の名義変更・改称・承継・支払い先変更について解説します。
※記事執筆時点の情報を基に作成しております。将来、受付基準が変更される可能性もありますので最新情報はpovo公式サイトにてご確認ください。
関連記事:「povo(ポヴォ)の注意点やメリット・デメリットまとめ!詳細徹底解説!」
povo契約後の名義変更(名義譲渡)
povoの名義変更(名義譲渡)について解説します。
まず、名義変更(名義譲渡)には「他の人へ契約名義を譲渡するパターン(一般的な名義変更)」と「家族へ契約名義を譲渡するパターン(家族間名義変更)」の2パターンあります。
一般的な名義変更
例)田中 太郎 → 鈴木 一郎
家族間名義変更
例)田中 太郎(夫) → 田中 花子(妻)
実は、povoでは残念ながら一般的な名義変更・家族間名義変更、どちらのパターンも受付不可となっています。
つまり、povoを一度契約したら解約(他社乗り換え)するまでの間、半永久的に切り替えることができません。
例えば、「進学や就職を機に親名義から子供名義へ切り替えたい」または「離婚したから名義を切り替えたい」としても、現状のルールでは一切変更できません。
auでは当たり前のように手続きできた名義変更が、povoに切り替えると一切できないというのは困ったものです。
povo契約後の改称(改名)
povoの改称(改名)手続きについて解説します。
改称とは「同一名義人のまま苗字だけ変更する手続き」のことを指し、改名とは「同一名義人のまま下の名前だけ変更する手続き」のことを指します。
改称(名字変更)
例)田中 太郎 → 佐藤 太郎
改名(下の名前変更)
例)田中 太郎 → 田中 一郎
povo契約回線の「改称」と「改名」は受付可能です。
手続きは「KDDIお客さまセンター」へ電話し、そこでの案内に従って進めていくこととなります。
KDDIお客さまセンター
0077-7023(通話無料)
※ 9:00~20:00(年中無休)
ちなみにネットで手続き完結できる方法が無いか、povo公式サイトのページ右側に表示される「チャットで質問」で確認をとってみました。
「質問を入力してください」の欄に改称・改名の問い合わせ専用番号「A005」を入力し、「質問する」を押します。
すると以下のような画面が表示され、やはりKDDIお客さまセンターへ誘導されました。
povo契約後の承継
povoの承継(しょうけい)手続きについて解説します。
承継とは「契約者が死亡した後、故人の家族へ名義を引き継ぐこと」を指します。
承継
例)田中 太郎(故人) → 田中 花子(故人の家族)
povo契約回線の「承継(しょうけい)」は受付可能です。
手続きは「お客さまセンター」へ電話し、そこでの案内に従って進めていくこととなります。
お客さまセンター
0120-924-253(通話無料)
※ 9:00~20:00(年中無休)
ちなみにネットで手続き完結できる方法が無いか、povo公式サイトのページ右側に表示される「チャットで質問」で確認をとってみました。
「質問を入力してください」の欄に承継の問い合わせ専用番号「A006」を入力し、「質問する」を押します。
すると以下のような画面が表示され、やはりお客さまセンターへ誘導されました。
povo契約後の支払い先変更
同一名義内支払い先変更
まずは、povo契約後に同一名義人内(Aさん→Aさん)で支払い先を変更する場合について確認します。
povoの支払い方法は、新規契約時においては「クレジットカード」のみとされていますが、加入後に口座振替へ変更することもできます。
一方、auからpovoに移行された場合は「auでの支払い方法を継続」されますが、加入後にクレジットカードまたは口座振替へ変更することもできます。
加入後の変更方法については、povoトッピングアプリの「MENU→契約状況の確認→ご契約内容→ご請求関連情報」から口座振替に変更可能となっています。
なお、クレジットカードの有効期限に変更や更新があった場合は、支払方法変更の手続きが必要になる場合があります。
<参考>
カード会社により、変更・更新された有効期限がカード会社からKDDIヘ通知される場合があります。 この場合、引き続き更新されたクレジットカードにて支払い継続となりますので、支払方法変更の手続きをした際に「登録済みの情報と一致しています」と表示されます。
手続き時に「登録済みの情報と一致しています」と表示された場合は、変更のお手続きは不要です。
ここまではあくまで同一名義人内の支払い方法の変更に限った話です。
別名義人へ支払い先変更
ここからは、別名義人(Aさん→Bさん)へ支払い方法を変更する場合について確認します。
支払い名義変更のイメージとしては以下のような場合です。
支払い名義変更
例)契約者:田中 太郎(支払い金融機関名義:田中 太郎)
↓
契約者:田中 太郎(支払い金融機関名義:田中 花子)
実はpovoでは、上記のように現在の名義人から別の名義人へ支払い方法を変更することができません。
つまり、現在の支払い先から家族を含めた別の人へ支払い先を切り替えることができません。
例えば、「進学や就職を機に親名義から子供名義の金融機関へ支払い先を変更したい」または「家計のやりくり上、夫名義から妻名義の金融機関へ変更したい」といったケースがあるかもしれません。
しかし、これらの希望があっても、現状のルールでは一切変更できません。
【注意喚起】名義変更のルールを見越した契約を!
ここまでpovo契約後の名義変更・改称・承継・支払い先変更のルールについて解説しました。
それぞれの手続きの可否一覧は以下の通りです。
- 名義変更(家族間含め) → 不可
- 改称・改名 → 可能
- 承継 → 可能
- 支払い先変更(同名義) → 可能
- 支払い先変更(異名義) → 不可
povoは安くてコスパの良いプランとして非常に魅力的ではありますが、契約後の名義変更に関してはなにかと不便な点が多いような気がします。
例えば、
- 学校を卒業→就職するタイミングで親名義から子の名義へ切り替えたくてもできない
- 夫名義で契約し妻が利用していたが、離婚したので名義や支払い先を変更したくてもできない
このようなトラブルが発生しかねません。
これからpovoの申し込みをしようと考えている方は、「povo契約後に名義変更(譲渡・支払い先変更)ができない」ということを念頭に置いて、極力、自分が利用する回線は自分の名義で契約を進めるようにしましょう。
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