auスマートバリューは、指定のインターネットサービスとau携帯電話をセットで利用することで、au携帯電話の基本料金が安くなる割引サービスです。
auスマートバリューの特徴は、対象となるインターネットの種類が豊富に提供されている点で、他社に比べて数が多く圧倒的に有利です。
ただ、auスマートバリューは大幅な割引を受けられる反面、各プランの割引額や仕組みが多くて複雑と感じるかもしれません。ですが、基本的な仕組みや条件さえ理解しておけば、あとはとてもシンプルです。
本記事では、auスマートバリューの詳細について解説していきます!
auスマートバリューとは
auスマートバリューは、auのスマホやケータイとauが指定する固定通信回線をセットで利用することで、auの利用料金が割引されるサービスです。
割引額は携帯1回線あたり毎月500円~2,000円割引され、固定通信1回線に対し、家族最大10回線まるごと割引されます。
例えば家族4人でauのスマホを利用している場合、1回線あたり1,000円割引されるとすれば、月間4,000円、年間48,000円も割引されます。それ以上は、回線数が増えるにつれて割引額が大きくなります。
auスマートバリューの割引総額だけでインターネットの基本料金の元を取ってしまうほどお得になるケースもあります。au携帯電話を利用している場合、必ず意識して利用したい割引です。
auスマートバリューの割引適用の仕組み
ここからはauスマートバリューの仕組みについて少し掘り下げて確認していきます。
auスマートバリューは、申し込みした翌月から割引適用されます。
また、3年目以降に割引額が変動するタイプの割引(例:毎月1,410円割引(3年目以降ずっと934円割引))は、auスマートバリューの割引が適用された最初の月を1か月目とし、それから24か月間適用されます。
割引対象となるのは、各割引適用後の基本料金、国内通話料金、国内通信料金、オプション料金の合計額です。
auスマートバリューの割引金額の判定は月末時点で契約しているau携帯の基本料金に準じて判定されます。例えば、月途中で対象定額プランを解除した場合は当月のauスマートバリュー割引が適用されません。
また、対象のインターネットを申し込んだ後、「利用中」または「手続き中」でもauスマートバリューは割引が適用されます。仮に「手続き中」の場合でも、最長6ヶ月間auスマートバリューの割引が適用され、インターネット開通後に割引適用が再開します。
ただし、ユーザー都合で「手続き中」のインターネットを申し込みキャンセルした場合、インターネット申し込みから取り消し月の前月利用分までに適用されたauスマートバリューの割引相当額を、au携帯電話側の利用料金に合算して請求されます。
対象のインターネットと提供条件
auスマートバリューの対象となるインターネットサービスは大きく分けて「固定インターネット」と「auスマートポート」の2つに分類されます。
固定インターネットは、auひかりなどが提供している宅内配線の据え置き型インターネットサービスのことです。
auスマートポートは、WiMAXなどが提供している、コンセントにつなげばすぐに高速インターネットアクセスが可能なホームルーターのことです。ホームルーターはau基地局の電波を受信し、宅内にインターネット環境を送信する小型アンテナのような仕組みです。
いずれも、auスマートバリューの対象インターネットではあるものの、割引には一定の条件がありますので合わせて確認していきます。
auスマートバリュー適用対象のインターネットサービスは以下の通りです。
固定インターネットサービスの場合
光サービス | auひかり |
auひかり ちゅら | |
コミュファ光 | |
eo光 | |
Pikara(ピカラ光) | |
メガエッグ | |
BBIQ | |
ひかりJ | |
ケーブルテレビ | J:COM |
提携先ケーブルテレビ |
上記のインターネットサービスは全てauスマートバリューの割引対象のインターネットです。どの事業者でインターネットを契約しても割引対象となります。
auスマートバリューを適用するための条件は、対象インターネット内で同一の「ネット+電話」または「ネット+テレビ」または「テレビ+電話」のうちいずれかのセットで契約した場合にauスマートバリューの適用条件を満たします。
別途オプション契約が必要なのは、若干いやらしい感じを受けますが、基本的には割安な電話契約をセットで利用した方がお得です。この場合、毎月300円から500円ほどの電話基本料金が発生しますが、auスマートバリューの割引額を考えれば十分相殺して割引額が元を取ります。
auスマートポートの場合
指定機種 | 対象料金プラン |
WiMAX HOME 01 | Wi MAX 2+ フラット for HOME |
Speed Wi-Fi HOME L02 | |
Speed Wi-Fi HOME L01s | |
Speed Wi-Fi HOME L01 |
auスマートポートでauスマートバリューを適用する条件は、指定の機種で対象プラン(Wi MAX 2+ フラット for HOME)を2年定期契約することです。
指定プランは2年契約で、解約などの申し出がない場合は自動更新されます。また、更新期間以外の解約は9,500円の解約負担金が発生します。
au携帯電話では今は解約金1,000円の対象プランが提供され始めていますが、auスマートポートの基本料金は未だ昔のような2年縛りが残っています。
対象インターネットの数が多い点がauスマートバリューの強み
ここまで確認した通り、auスマートバリューの割引対象のインターネットはとても数が多く提供されていることがわかります。
auと競合するドコモやソフトバンクでも同様のセット割引を提供していますが、対象インターネットの数が多い点はauスマートバリューの大きな強みです。
例えば、ドコモのドコモ光セット割では対象インターネットはドコモ光1種類のみの提供で、auスマートポートのような移動型据え置きタイプのインターネットは提供されておりません。
また、ソフトバンクのおうち割 光セットではの対象となるのはソフトバンク光とソフトバンクAir、2種類のみの提供です。
残念なことに、ドコモとソフトバンクの場合、サービス提供エリア外であれば割引の恩恵を受けることが出来ません。
一方、auの場合はauひかりに限らず、BBIQやJ:COMやauスマートポートも全てauスマートバリューの対象となるため、ユーザー自身にぴったりなインターネットを選択することが出来る選択肢が多いのが強みです。
auスマートバリューの割引金額まとめ
auスマートバリューで割引される金額は、利用している機種の料金プランによって異なります。
ここでは「スマホ」「ガラケー」「タブレット」と3つに分類します。現在契約中のプランや変更予定のプランを中心に確認していきましょう。
スマホ向けプランの割引金額
現在申し込み可能な料金プランを検討している場合
料金プラン | 割引金額 |
新auピタットプランN 1GB未満 | 割引適用外 |
新auピタットプランN 1GB~7GBまで | △500円 |
auピタットプランN(S) 2GB未満 | |
auフラットプラン7プラスN | △1,000円 |
auフラットプラン20N | |
auフラットプラン25 NetflixパックN | |
auデータMAXプラン Netflixパック | |
auデータMAXプランPro | |
auピタットプランN(S) 2GB~20GBまで |
現在提供されている2年契約Nタイプのスマホ向けプランの場合、新auピタットプランNとauピタットプランN(S)のみ利用実績に応じた割引額が適用されます。
その他の料金プランは一律1,000円割引となり、毎月7GB以上データ利用するプランがお得になります。
新規申し込み終了した料金プランを現在契約中の場合
料金プラン | 割引金額 |
新auピタットプラン 1GB未満 | 割引適用外 |
新auピタットプラン 1GB~7GBまで | △500円 |
auピタットプラン 2GB未満 | |
auピタットプラン(S) 2GB未満 | |
auフラットプラン7プラス | △1,000円 |
auフラットプラン20 | |
auフラットプラン25 Netflixパック | |
auフラットプラン30 | |
auデータMAXプラン | |
auピタットプラン 2GB~20GBまで | |
auピタットプラン(S) 2GB~20GBまで | |
データ定額1 | △934円 (3年目以降ずっと△500円) |
データ定額1cp | |
データ定額2/3 | △934円 |
データ定額3cp | |
ジュニアスマートフォンプラン | |
シニアプラン | |
LTEフラットcp | |
U18データ定額20 | △1,410円 |
データ定額5/8/20 | △1,410円 (3年目以降ずっと△934円) |
データ定額5cp | |
LTEフラット | |
ISフラット | |
プランF(IS)シンプル | |
データ定額10/13/30 | △2,000円 (3年目以降ずっと△934円) |
現在、データ定額プランを利用中の場合は、割引額が500円から2,000円でオトクに感じるところですが、新しい新料金プランに変更するとそもそもの基本料金が同じ利用額でもお得になるケースもあります。
auスマートバリュー適用と同時に新料金プランへ変更することで、毎月のコストが大幅ダウンするケースも多く考えられます。
ガラケー向けプランの割引金額
現在申し込み可能な料金プランを検討している場合
料金プラン | 割引金額 |
データ定額1(ケータイ) | △934円 (3年目以降ずっと△500円) |
データ定額2/3(ケータイ) | △934円 |
カケホ(3Gケータイ・データ付) | |
データ定額5(ケータイ) | △1,410円 (3年目以降ずっと△934円) |
現在提供されているガラケー向けプランでは、最安でも適用からはじめの2年間は934円割引されるのでガラケーももれなくお得に利用できます。
auスマートバリューは、50歳以上であれば離れて暮らす家族も割引適用できます。
新規申し込み終了した料金プランを現在契約中の場合
料金プラン | 割引金額 |
データ定額8(ケータイ) | △1,410円 (3年目以降ずっと△934円) |
データ定額10/13(ケータイ) | △2,000円 (3年目以降ずっと△934円) |
タブレット向けプランの割引金額
現在申し込み可能な料金プランを検討している場合
料金プラン | 割引金額 |
タブレットプラン20 | △1,000 |
LTEフラット for DATA(m) | △1,410円 (3年目以降ずっと△934円) |
新しくスタートしたタブレットプラン20ではauスマートバリュー適用で毎月1,000円割引されます。
タブレットプラン20は、単独で毎月20GB利用できる点が特徴的です。しかし、同時期に提供されたタブレットデータシェアプランの方だと、基本料金そのものが4,500円安いため、タブレットプラン20の選択はおすすめしません。
タブレットプラン20はau回線を利用していない場合、または単独で20GB利用したい場合のみ検討の余地ありです。
新規申し込み終了した料金プランを現在契約中の場合
料金プラン | 割引金額 |
LTEダブル定額 for Tab/Tab(i)(「ゼロスタート定額」) | △1,000 |
LTEフラット for Tab/Tab(i)/Tab(L) | △1,410円 (3年目以降ずっと△934円) |
auスマートバリューの割引可能範囲
auスマートバリューは、対象インターネット1回線につき、au携帯電話最大10回線まで割引可能です。
ただし、auスマートポートを契約する場合は、1回線につきau携帯電話最大9回線まで割引可能です。
契約するインターネットの種類によって、申し込み可能回線数が違いますので、少しだけ注意しておきましょう。
申し込み対象者の基本条件は、対象のインターネットの契約名義とau携帯電話の契約名義が同一姓かつ同一住所であることです。
ですが、離れて暮らす家族が50歳以上の場合は別住所でもauスマートバリュー適用可能です。また、別姓でも同一住所に住んでいる家族ならauスマートバリューを適用可能です。
特に、離れて暮らす50歳以上の家族も割引範囲となる点は、忘れてしまいがちなポイントなので、auスマートバリュー申し込み時は意識しておきましょう。
auスマートバリュー適用の流れを確認
auスマートバリューを確実に適用させるための流れはいたってシンプルです。
まず対象のインターネットが提供しているエリアを確認します。その後、インターネット申し込みが完了したら、auスマートバリューの割引をauに申し込みます。最後に、確実にインターネットを開通すれば完了です。
auスマートバリューで一般的に利用されている「auひかり」の提供エリアは以下バナーから、かんたんに確認が出来ます。