auカブコム証券

auカブコム証券のフリーETF(手数料無料上場投信)について理解する

「auカブコム証券」について調べを進めていると「フリーETF」というワードを目にすることがあると思います。

「ETF」という言葉はどこかで聞いたことがあるけど、それが「フリー」?

なんとなくポジティブな言葉に聞こえますが、まだイメージがボヤっとしているなぁと感じている方にこの記事を読んでいただけたら幸いです。

本記事では「フリーETF」の詳細、メリットやデメリット、少額分散投資の優位性について解説します。

auカブコム証券のフリーETFとは?

そもそもETFとはExchange Traded Fund の頭文字をとった略称で、日本語に訳すと「上場投資信託」ともいいます。

通常の株式が1企業の銘柄を取引するのに対し、ETFは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、外国株や債権の平均相場、金、原油価格などに連動して管理会社が資産運用している投資信託の一種です。

証券会社で口座を開けば、株式同様かんたんに売買できるのが特徴です。

そして、フリーETFの”フリー”は、「手数料無料」という意味を指します。

つまり、「フリーETF」とはauカブコム証券が指定したETF銘柄の売買手数料(現物/信用)を無料とする、auカブコム証券特有のサービス名称です。

期間限定のキャンペーンなどではなく、「現物」も「信用」も「電話での注文」もフリーETF対象銘柄の取引はすべて売買手数料が無料です。

 

もともと「フリーETF」は、auカブコム証券の前身である「カブドットコム証券」がはじめたサービスなのですが、2019年12月1日に社名が「auカブコム証券」に変わってからもこのサービスが継承されています。

社名変更を機に「顧客還元重視」という方針転換もあってか、開始当初は数える程度しかなかった銘柄も、現在では100種類を超える銘柄取引ができるようになっています。

 

少額から分散投資でき、市場の値動きがわかりやすく、選択肢が豊富なETF(上場投資信託)をフリー(手数料無料)で運用できるため、これから投資をはじめてみようと考えている方にとっては非常に手軽で導入ハードルが低く、メリットを受けやすいサービスかもしれません。

一方、ETFは各指標をもとにした平均インデックスなのでリスクは低いですが、変動も小さく手数料や信託報酬のコストがかかるため、短期売買では儲かりにくいという特徴があります。

要は、フリーETFはこれから長期的な資産運用を検討しているユーザーへおすすめのサービスです。

 

フリーETFのメリット

私が感じているフリーETFのメリットは主に4つあります。

フリーETFのメリット
  1. 少額で分散投資できる
  2. 売買手数料が無料
  3. 信託報酬率(コスト)が低い
  4. 選択肢が多い

それぞれ深く解説します。

少額で分散投資できる

これはフリーETFだけに限った話ではなく一般的なETF全体に言えることですが、少額から利用でき、投資リスクを分散できる点が大きなメリットです。

ETFの対象となる指数はさまざまな銘柄で構成されているためリスク分散できます。

さらに通常の一般的な株式投資だと1企業あたり100株単位からしか購入できませんが、ETFでは銘柄によっては1単位から売買できるため少額できるのも魅力です。

このように、1つのETFを持つことで1つの企業の株式に投資するよりもリスクを抑えながら分散投資することができるのです。

 

売買手数料が無料

auカブコム証券のフリーETFのメリットは、何と言っても銘柄を売買する際の手数料がかからない(無料)という点です。

賢く資産運用するには、いかに「手数料」をとられない証券会社で取引するかというのが重要ですからね。

 

一般的なETFの売買手数料は、ネット証券で売買すると10万円分購入時におよそ0.1〜0.2%程度、つまり150円といったように手数料がかかります。

一方、投資信託は種類によって手数料が異なり、中には0%のものもありますが一方で3%を超えるものもあり、通常はETFより高いことが多いです。

しかし、auカブコム証券のフリーETFは対象銘柄全てに対して手数料が一切かかりません。

長期・短期問わずETFを取引したいユーザーにとってauカブコム証券の「フリーETF」は、手数料がかからないという点が大きなアドバンテージです

 

信託報酬率(コスト)が低い

投資信託やETFは、一般的に運用や管理などを行うために一定の費用がかかります。

この費用こそ「信託報酬」というもので、投資信託の残高から差し引かれて運営会社の運営管理費用となっているわけです。

信託報酬額は、保有している「投資残高」 × 目論見書に記載されている「信託報酬率」によって決まります。

 

ですが、ETF自体は一般的な投資信託の信託報酬率よりも低めの傾向にあります。

つまり、投資信託を長期で保有することを考えるなら、信託報酬率の差が将来的に大きな資産の差となるわけです。

 

フリーETFは一般的な投資信託(ETF以外の投信銘柄)よりも「信託報酬率が低い」「売買手数料が無料」という点において、圧倒的に有利な投資信託サービスだと思います。

 

選択肢が多く選びやすい

もともとETFは、日本株式だけでなく、日本債券、外国株式や外国債券、REIT(不動産投資信託)、商品(コモディティ)など、様々な指数に連動するものがあり、海外資産や商品にも手軽に投資することができます。

auカブコム証券のフリーETFでは、ETFの中でも厳選された銘柄100種類以上取り扱われています。

投資初心者としてはあまりに銘柄が多すぎると、結局どれを選んで良いか判断が難しいところかと思いますが、自身の投資の方針を定めた上でフリーETFの中から選んでいくことで、かなり選びやすくなるのではないかと思います。

 

フリーETFのデメリット

一方、auカブコム証券の「フリーETF」のデメリットは基本的にはありません。

一般的なETFでは「売買手数料」の他に「信託報酬」がコストとして発生するわけですが、フリーETFに指定されている銘柄はそれらのETFに比べて信託報酬がずば抜けて高いというわけでもありません。

むしろ一般的なETFと比べても、安い信託報酬で設定されているのではないでしょうか。

前身のカブドットコムが提供していたフリーETFの対象銘柄は両手で数える程度しかなかったものの、auカブコム証券に変更されてからは「顧客還元重視」の方針転換もあってか、今では100以上の銘柄まで対象が拡大されています。

ですから「選択肢が少なすぎる」というデメリットも、今や過去の話です。

 

とは言え、銘柄のスペックをしっかり”吟味“して投資信託を購入したいと考えるユーザーにとっては100程度ではまだまだ少ないかもしれませんね。

一方、「フリーETFを利用したい!投資方針も決まっているから、購入銘柄はサクッと決めたい!」と考えてらっしゃる方にとっては、ほとんどデメリットが無いと思います。

 

プチ株®︎よりもフリーETFがおすすめ?

auカブコム証券で少額投資するなら、「プチ株®︎」という制度を利用してコツコツ株式を取引するという方法もあります。

プチ株®︎は、1単元の少額から株式を購入できるため少ないリスクで手軽に株式投資を始められるというメリットがあるのですが、一方でスポット購入(都度購入)する際に手数料が発生してしまうというデメリットがあります。

ちなみに、2019年12月16日からは「プレミアム積立®(プチ株®)」というプチ株(単元未満株取引)を積み立てできるサービスがはじまり、毎月の積立額を金額指定(毎月500円以上1円単位)し、その範囲内でプチ株を買付手数料無料で購入できるようになりました。

毎月決まった余剰資金を定期で投資運用するならプチ株®︎の「プレミアム積み立て®︎」を活用するのも良いかもしれません。

ただ、少数企業の株式取引は変動リスクが大きいため、長期目線で取引するのであれば分散投資型のフリーETFで運用するほうが無難な気もします。

結局、どの制度を使って投資するべきか?は投資者の方針によるところだと思いますが、いずれにせよスポット購入(都度購入)メインで少額投資する場合は、フリーETFがおすすめです。

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