auより2020年6月19日から、15歳以下の方がスマホを新規契約 、またはケータイ (3G) からの機種変更で「ピタットプラン 5G」または「ピタットプラン 4G LTE」に加入した場合、利用料金を最大12カ月間、毎月1,000円割り引く「U15 スマホスタート割」がスタートしました。
これにより、「ピタットプラン 5G」「ピタットプラン 4G LTE」が1GBまでは月々980円から、1GBを超えても4GBまでは月々1,980円からという破格の値段で利用することができ、初めてスマートフォンを使うお子様がおトクに利用できる設計となっています。
このニュースをはじめて見たとき、若年層を対象としている点から、先日終了したばかりの「auの学割の再来か!?」という印象を受けましたが、よく確認すると今回の「U15 スマホスタート割」は、auの学割よりも規模がやや小さめな印象です。
本記事では、「U15 スマホスタート割」の詳細を解説します。
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U15 スマホスタート割の概要
U15 スマホスタート割は、契約者(または利用者登録)の年齢が15歳以下の場合、新規契約または3Gケータイからの機種変更時に基本使用料から毎月1,000円を翌月から最大12ヶ月間割引するキャンペーンです。
対象となる料金プランは「ピタットプラン 5G」「ピタットプラン 4G LTE」のいずれかとなり、それ以外の料金プラン選択時は適用されません。
U15 スマホスタート割を適用することで、ピタットプランで1GB未満なら毎月980円から、1GB〜4GB未満でも毎月1,980円からという非常に安い金額でauスマホが使えることとなります。
2020年6月1日にauの学割が申し込み終了したばかりのところに、なお追撃施策としてU15 スマホスタート割を提供開始するあたり、今年のauの学割は予想よりも申し込みが少なかったのではないか、と勘繰ってしまいました。
いずれにしても、15歳以下のお子様がいるご家庭にとってはありがたいキャンペーンです。
U15 スマホスタート割の申し込み条件
では、U15 スマホスタート割の適用条件について確認します。
U15 スマホスタート割の適用条件は以下のとおりです。
- 契約者 (利用者登録がある場合はその利用者) が15歳以下であること。
- 料金プランは、「ピタットプラン 5G」または「ピタットプラン 4G LTE」に加入すること。
- 新規契約または3Gケータイからauのスマートフォンへ機種変更(契約変更)すること。
以上3点を全て満たした場合、U15 スマホスタート割が適用できます。
実は、③の新規契約・ケータイからの機種変更においては、auスマホを新たに購入する場合はもちろんのこと、端末持ち込みの場合でも適用されます。
例えば、15歳以下のお子様に新たにスマホを持たせようと考えたときに、少しでも金銭負担を少なくしたい、と考えるご家庭は一定数いると思います。
とすれば、自宅に余っている古い端末や、「携帯市場」などで購入してきた安い端末を持ち込んで、通信契約のみauで申し込むことで端末の購入負担を少なく済ませることができます。
ちなみに、割引適用期間中に、対象プラン間の変更、ピタットプラン以外のプランへの変更、解約、一時休止、契約譲渡 (家族間も含む)、承継、利用者登録の変更をした場合は、当月をもって割引が終了してしまいますので注意しましょう。
U15 スマホスタート割の料金シミュレーション
次に、U15 スマホスタート割を、対象プラン「ピタットプラン(5G/4G LTE)」に適用した場合の料金内訳をシミュレーションします。
ピタットプラン 5Gの場合
~1GB | ~4GB | ~7GB | ||
基本料金(2年契約N適用時) | 3,980円 | 5,480円 | 6,980円 | |
家族割プラス | 2人 | △500円 | ||
3人以上 | △1,000円 | |||
auスマートバリュー | なし | △500円 | ||
5Gスタートキャンペーン | △1,000円×最大25ヶ月間 | |||
U15 スマホスタート割 | △1,000円×翌月から最大12ヶ月間 | |||
合計金額 | 980円〜 | 1,980円〜 | 3,480円〜 |
もともとピタットプラン 5Gは、ピタットプラン4G LTEよりも基本料が1,000円ほど高いのですが、5Gスタートキャンペーンが適用されることで、最初の2年間はピタットプラン4G LTEと同額で利用できるのが特徴です。
ただし、「家族割プラス」や「auスマートバリュー」を適用できるかどうかによって、最大1,500円の差があります。
つまり、U15 スマホスタート割を含めた合計金額で最安980円〜(1GB超過時1,980円〜)をクリアできるのは、ごく限られた契約状況のユーザーしかいない、という点に少し注意が必要です。
5Gサービスを月額980円〜使えるのはかなり魅力的ではあるものの、上記表の全ての割引を適用しなければならず、なかなかハードルが高いように感じます。
ピタットプラン 4G LTEの場合
~1GB | ~4GB | ~7GB | ||
基本料金(2年契約N適用時) | 2,980円 | 4,480円 | 5,980円 | |
家族割プラス | 2人 | △500円 | ||
3人以上 | △1,000円 | |||
auスマートバリュー | なし | △500円 | ||
U15 スマホスタート割 | △1,000円×翌月から最大12ヶ月間 | |||
合計金額 | 980円〜 | 1,980円〜 | 3,480円〜 |
ピタットプラン4G LTEでも同様に、月額980円〜(1GB超過時1,980円〜)の最安を目指すには「家族割プラスで3人以上」と「auスマートバリュー適用」をクリアすることが前提となっています。
全ての割引条件をクリアできるユーザーがいったいどの程度いるのかは未知数です。
とはいえ、ピタットプラン4G LTEは現在のauスマホの中で一番安い料金プランですので、どうにか割引を適用しつつ、うまく使いこなしていきたいところです。
auの学割(2020)提供終了直後に「U15 スマホスタート割」が登場した理由を考える
冒頭で触れたとおり、U15 スマホスタート割の提供開始日のわずか2〜3週間前にあたる2020年6月1日、「auの学割」が提供終了したばかりです。
通常であれば、auの学割が提供終了した直後にこのような類似キャンペーンが登場することはほとんどありません。
しかし、今年は例年とは異なる状況でしたよね。
auの学割提供期間中は、緊急事態宣言発令による外出自粛を余儀なくされ、もはやそれどころではありませんでした。
あくまで私の個人的な見解ですが、おそらくこのような背景があって、auの学割申し込みが例年よりも格段に少なく、その代わりダネとして「U15 スマホスタート割」がこのタイミングで提供されたのではないか、という見方をしています。
U15 スマホスタート割の適用は「店頭のみの受付」なので注意したい
U15 スマホスタート割は契約者(または利用者)が15歳以下であること、というのが前提条件です。
本来であれば、頭金不要で来店不要のauオンラインショップを活用したいところなのですが、実は、オンラインショップでは契約名義が成人でも利用者が未成年の場合、そもそも注文受付ができません。
つまり、U15スマホスタート割を利用する場合は、auショップまたはau取扱店のみの申し込みとなるので注意しましょう。