2020年9月25日に開催された【UNLIMITED WORLD au 5G 発表会 2020Autumn】にて、Galaxy Z Fold2 5G(SCG05)が2020年11月4日にauで発売されることが決定しました。
Galaxy Z Fold2は、折りたたんでスマホのように操作したり、広げてタブレットのように大画面で操作することもできる2WAYスマホとして注目を集めていました。
その話題のスマホがいよいよauから登場です。
本記事で、Galaxy Z Fold2 5G(SCG05)の詳細を解説します!
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Galaxy Z Fold2 5Gの特徴まとめ
はじめに、Galaxy Z Fold2 5G(SCG05)の特徴をまとめて解説します。
横開き型2画面スマホ(メインディスプレイ+カバーディスプレイ)
Galaxy Zシリーズ初の5G対応
メインディスプレイ(オープン時)は約7.6インチ Dynamic AMOLED(2,208×1,768(QXGA+)) リフレッシュレート120Hz駆動、最大3つのアプリを同時起動できる「アプリペア」に対応
カバーディスプレイ(クローズ時)は約6.2インチ Super AMOLED(2,260×816(HD+))リフレッシュレート60Hz駆動
全1200万画素の3眼アウトカメラ(超広角+広角+望遠)搭載
被写体に合わせてピント調節する「自動フレーミング」機能を搭載
メインディスプレイとカバーディスプレイ双方に1000万画素のインカメラを搭載
RAM 12GB、ROM 256GBの大容量メモリを搭載
CPUは現時点最高性能のSnapdragon™ 865 Plus 5G Mobile Platformを搭載
外部メモリ、おさいふケータイ、防水・防塵、ワンセグ・フルセグ非対応
Galaxy Z Fold2 5G最大の特徴は「折りたためばスマホ、開けばタブレットのように使える」という新しい操作体験を提供してくれる点にあり、これによって、複数アプリを同時に起動できる「アプリペア」や、カメラ撮影時に片方のディスプレイで映り方をチェックできるようになっています。
前作で不安視されていた折りたたみディスプレイには、新たにフレキシブルガラスを採用するなど、改善が施されています。
しかし、相変わらず外部メモリ、防水/防塵、おさいふケータイなどには非対応なのが少々残念なところです。
Galaxy Z Fold2 5Gのデザイン
ここからGalaxy Z Fold2 5Gのデザインを確認します。
まずは、中途半端に開いた背面からの眺め。Galaxy Z Fold2 5Gのカラーはミスティックブロンズ。1色だけの提供です。
こうやって中途半端に開閉しても半開きのまま固定できますので、まるで小さな本を持つように片手で持つことができます。
半開きでも固定できる秘密は、”フリーストップ構造“という特殊なヒンジ設計によって実現されています。
でも、折り畳みスマホの欠点は本体が分厚くなってしまうこと。
開いた状態の端末の厚みは6.1mm(最厚部 9.4mm)ですが、閉じた状態の厚みは13.8mm(最厚部 16.7mm)です。
つまり、一般的なスマホ2台分の厚みがあります。
この”厚み“さえ気にならなければ、Galaxy Z Fold2 5Gはスマホとしてもタブレットとしても活用できる最高のデバイスです。
もし近くにスマホを固定する台座が無くても、Galaxy Z Fold2 5Gならどこでも画面を見やすい角度に固定してコンテンツを楽しむことができます。
ちなみに、Galaxy Z Fold2 5Gではベゼルが限りなく狭めてあり、インカメラもパンチホールデザインで邪魔になりません。”ほぼ”フルディスプレイです。
Galaxy Z Fold2 5Gのディスプレイ
さて、次にGalaxy Z Fold2 5Gのディスプレイについて確認します。
まず、Galaxy Z Fold2 5Gをフルオープンにした状態のメインディスプレイは約7.6インチのDynamic AMOLED(有機EL)となっており、リフレッシュレート(秒間コマ数)は120Hz駆動です。
画面をスクロールする際、非常に滑らかで快適な使い心地でしょう。
ちなみに、フルオープンの状態では2つのタスクはもちろんのこと、最大3つのアプリを同時起動できる「アプリペア」に対応しています。
なお、起動したレイアウトを保存しておけば毎回同じアプリを起動させることができるので、作業効率化を格段にあげることができます。(一部対応していないアプリもあるそうです)
一方、画面をクローズした状態のカバーディスプレイは、約6.2インチの縦長Super AMOLED(有機EL)です。
ちなみに、カバーディスプレイのリフレッシュレート(秒間コマ数)は60Hz駆動なので、動画やSNS、ゲームアプリなどをじっくり楽しみたい時はメインディスプレイを利用した方が快適かもしれません。
つまり、オープン時は大きなメインディスプレイ、クローズ時は縦長のカバーディスプレイという、2つのディスプレイを常時使い分けることができます。
Galaxy Z Fold2 5Gのカメラ
それでは、Galaxy Z Fold2 5Gのカメラについて確認します。
まず、Galaxy Z Fold2 5Gのアウトカメラには約1,200万画素の超広角カメラ/約1,200万画素の広角カメラ/約1,200万画素の望遠カメラの3眼レンズが搭載されています。
なお、インカメラはメインディスプレイ内に約1,000万画素/カバーディスプレイに約1,000万画素のレンズがそれぞれ搭載されています。
Galaxy Sシリーズのカメラと比較すると性能に物足りなさを感じますが、折り畳みスマホならではの新しい撮影方法、そして被写体に合わせてピント調節する「自動フレーミング」という仕組みにおいてはGalaxy Z Fold2 5Gが優れています。
Galaxy Z Fold2 5Gを開いてカメラを起動すると、カバーディスプレイ、メインディスプレイの両画面にプレビューを表示しながら撮影できます。
つまり、セルフィーを撮影するときに、最適なアングルやポーズを自分で確認できます。
また、「自動フレーミング」という機能では、アイコンをタップするだけで被写体を追跡し常にピントを自動調節してくれます。
もし途中で被写体が増えると、被写体全員がフレーム内に収まるように広角カメラに自動切り替えし、被写体が少なくなるとまた元に戻してくれます。
ちなみに、自動フレーミング機能の被写体として認識できるのは人物のみらしく、動物などはNGとなっています。
Galaxy Z Fold2 5Gのパフォーマンス
Galaxy Z Fold2 5Gには、RAM 12GB/ROM 256GBが搭載され、CPUにはSnapdragon™ 865 Plusが搭載されています。
もはや非の打ちどころがありません。
先述した「アプリペア」で複数のアプリを同時起動したり、高グラフィックゲームをプレイしたり、高負荷がかかるものでもストレスなく処理してくれます。
ただし、外部メモリ(SDカード)に非対応となっています。子供の写真や仕事の資料など、消えたら困るようなデータはクラウドやPCなどへバックアップを常に取っておきたいところです。
Galaxy Z Fold2 5Gのバッテリー
Galaxy Z Fold2 5Gには4,500mAhの大容量バッテリーが搭載されています。2つの筐体それぞれにバッテリーが内蔵され、これらを合計した容量で4,500mAhです。
さらに、AIが本体処理を自動認識してバッテリーの消耗を抑えてくれるようです。
とはいえ通常のスマホと比べると、画面が巨大な上にカバーディスプレイも利用でき、さらに処理能力の高いCPUで5G通信が利用できるため、実際の電池持ち時間は、大きく期待しないほうが無難かもしれません。
Galaxy Z Fold2 5Gのスペックまとめ
Galaxy Z Fold2 5Gのスペックをまとめます。
製品名 | Galaxy Z Fold2 5G(ギャラクシー ゼット フォールドツー ファイブジー) | |
型番 | SCG05(エスシージーゼロゴ) | |
メーカー | SAMSUNG | |
発売日 | 2020年11月4日 | |
auオンラインショップ価格 | 259,980円(かえトクプログラム適用時:155,940円) | |
カラー | ミスティックブロンズ 1色 | |
サイズ | オープン時→約W128×H159×D6.1mm(最厚部 9.4mm)/クローズ時→約W68×H159×D13.8mm(最厚部 16.7mm) | |
重量 | 約282g | |
メインディスプレイ | 約7.6インチ Dynamic AMOLED(2,208×1,768(QXGA+)) リフレッシュレート120Hz駆動 | |
カバーディスプレイ | 約6.2インチ Super AMOLED(2,260×816(HD+))リフレッシュレート60Hz駆動 | |
バッテリー容量 | 4,500mAh | |
OS | Android™ 10 | |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 865 Plus 5G Mobile Platform 3.0GHz/1+2.4GHz/3+1.8GHz/4 | |
メモリ | RAM 12GB/ROM 256GB | |
外部メモリ | 非対応 | |
通信規格 | 5G(sub6)/4G LTE/WiMAX 2+ | |
最大通信速度 | 受信時3.4Gbps/送信時183Mbps | |
アウトカメラ |
超広角カメラ | 1200万画素 画角123° F2.2 |
広角カメラ | 1200万画素 スーパースピードデュアルピクセルAF 画角83° F1.8 OIS、光学手振れ補正 | |
望遠カメラ | 1200万画素 PDAF 画角45° F2.4 OIS、光学手ぶれ補正 | |
インカメラ |
メインディスプレイカメラ | 1000万画素 画角80° F2.2 |
カバーディスプレイカメラ | 1000万画素 画角80° F2.2 | |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax) | |
Bluetooth® | Ver.5.0 | |
防水/防塵 | 非対応 | |
おさいふケータイ | 非対応 | |
フルセグ/ワンセグ | 非対応 | |
生体認証 | 指紋/顔 |
Galaxy Z Fold2 5Gは、「2画面で自由自在な操作体験を可能にすること」そして「最高クラスの処理能力」この2点が大きな強みです。
しかし、防水/防塵、おさいふケータイ、外部メモリなどの細かい機能面は非対応となっている点が少し残念です。
もしかしたら、2画面スマホの製造コストは高いがゆえに、こうした細かい機能面は割愛されているのかもしれません。
Galaxy Z Fold2 5Gの販売価格は高すぎる
Galaxy Z Fold2 5G最大の懸念材料は「価格」です。
参考までにauオンラインショップの販売価格は259,980円(税込)で、かえトクプログラムを利用しても実質155,940円という、ハイエンドスマホを2台買えてしまうレベルの価格です。
2WAYスマホ最大の弱点はやはり技術の難しさによる価格の高さにあります。
非常に魅力ある製品ですがお財布に厳しいのが現状です。
同じ値段なら、個人的にはもう少し安いハイエンドスマホを購入して、それとは別にタブレット端末やパソコンを1台追加で買ってしまおうか…と考えてしまいます。