2021年2月18日、ソフトバンクがオンライン専用ブランド「LINEMO(ラインモ)」の詳細を発表しました。提供開始は2021年3月17日(木)からです。
LINEMOは、当初「SoftBank on LINE」という仮称で2020年12月に発表されました。
当時はドコモの「ahamo(アハモ)」と同じく、”1回あたり5分以内の通話定額がセットになったプラン”で月額3,278円(税抜2,980円)としていました。
その後、KDDIが2021年1月に発表した「povo(ポヴォ)」が、”5分間通話定額をオプション(選択制)にしたこと”を踏まえ、LINEMOもこれに追従し、月額2,728円(税抜2,480円)に値下げされました。
本記事ではLINEMO(ラインモ)の詳細を確認し、povo(ポヴォ)と違いを比較し、ユーザー別おすすめプランを解説します。
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LINEMO(ラインモ)の詳細
はじめに、LINEMO(ラインモ)の特徴をまとめます。
- 月額基本料金2,728円(税抜2480円)(無料通話分なし)
- 毎月利用できるデータ量20GB
- データ量超過時最大1Mbps
- 4G/5Gどちらも対応
- 通話料は30秒あたり税込22円
- 通話状況に応じて、1回あたり5分以内定額通話の「通話準定額(税込550円/月)」、または24時間国内通話定額の「通話定額(税込1,650円/月)」に加入できる
- LINEのトーク・音声・ビデオ通話などはデータ利用カウントなし
- 2021年夏から「LINEスタンププレミアム(ベーシックコース:税込264円/月)」を無料利用できる特典つき
- テザリング利用、契約解除料、MNP転出、SIM交換、契約事務手数料は無料
- eSIMとeKYC(オンライン本人確認)に対応し、最速1時間で開通可能
- 国際ローミング(海外利用)はソフトバンクの基準に準ずる
- キャリアメール・留守番・転送電話には非対応
- 音声・店頭による申し込みはできず、オンラインのみ受付可能
- ソフトバンクブランドと同等の4G/5Gネットワークが利用できる
- キャリア決済「ソフトバンクまとめて支払い」対応(2021年4月中旬以降予定)
- 提供開始は2021年3月17日(木)から
- 個人名義のみ申し込み可能(法人名義不可)
LINEMOは当初5分以内通話も込みで月額3,278円(税抜2,980円)としていましたが、KDDIの「povo」の発表、「LINE通話ギガフリーなら通話オプションいらないじゃないか。」というユーザーの声に応えて月額2,728円(税抜2,480円)へ最低基本料金を下げてきました。
メッセージ・通話・ビデオ通話、コミュニケーションアプリをすべてLINEでまかなうユーザーにとって、かなり魅力的な仕様です。
LINEギガフリー対象通信について
LINEMO(ラインモ)は、LINEアプリがギガノーカウントとなるのが最大の特徴です。
しかし、サービス内容によってはギガフリー対象外のサービスもあるため注意が必要です。
以下、LINEMOのギガフリー「対象可否」をまとめます。
考え方としては、LINE以外のサービス・アプリに関わる機能はギガフリー対象外といったところです。
povoとLINEMOを比較
povoとLINEMOの違いを表にまとめます。
※以下、すべて税込です。
プラン名 | povo (ポヴォ) |
LINEMO (ラインモ) |
提供開始 | 2021年3月 | 2021年3月17日 |
月額基本料金 | 2,728円 (税抜2,480円) |
2,728円 (税抜2,480円) |
データ量 | 20GB | 20GB + LINEギガフリー |
超過後の通信速度 | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
契約種別 | 4G/5G (5Gは2021年夏から) |
4G/5G |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
通話オプション | 5分かけ放題550円/月 24時間かけ放題1,650円/月 |
通話準定額550円/月 通話定額1,650円/月 |
データオプション | 220円/24時間無制限 550円/1GB追加 |
550円/1GB追加 |
手数料 | 無料 ・契約事務手数料 ・SIM発行手数料 ・MNP転出手数料 ・契約解除料 |
無料 ・契約事務手数料 ・SIM発行手数料 ・MNP転出手数料 ・契約解除料 |
家族割 | なし | なし |
ポイント付与 | なし | なし |
テザリング | 対応 (無料) |
対応 (無料) |
国際ローミング | 未定 | 対応 (ソフトバンクに準じる) |
緊急速報 | 未定 | 対応 |
キャリア決済 | 未定 | ソフトバンクまとめて支払い対応 (2021年4月中旬以降) |
その他特典 | なし | LINEスタンププレミアム(ベーシックコース)無料:2021年夏以降 |
受付 | オンラインのみ | オンラインのみ |
契約対象 | 未定 | 個人名義のみ (法人名義不可) |
両プランを比較した場合、povoは「24時間データ使い放題オプションがあること」が優れており、LINEMOは「LINEがギガフリーで使い放題であること」が有利なポイントです。
例えば、Wi-Fiが無い環境で”YouTube”や”Netflix”を一気見したい!という場合はpovoの方が利便性は高いでしょう。
一方、友人や家族とLINEで通話・ビデオ通話・LINEスタンプを頻繁に利用している方はLINEMOの方が便利でしょう。
- 普段、主に何のアプリでデータ量(ギガ)をたくさん消費しているか?
- 今後どのような使い方をしていきたいか?
ちょっと先の未来を想像しながら、使い方に合わせて選んでいきたいものです。
LINEMO(ラインモ)をおすすめするユーザー
LINEアプリの通話・ビデオ通話を日常的につかう方
povoもLINEMOも、電話を利用する際、30秒あたり税込22円の通話料が基本料金に別途加算されます。
仕事やプライベートで電話をよく利用される方は十分気をつけておきたいポイントです。
もし通話利用が多い場合は、あらかじめ「かけ放題」や「通話定額」などの通話オプションをつけておけば良いのですが、それでもやはり月額料金が別途、発生します。
その点、LINMO(ラインモ)はLINEアプリの通話・ビデオ通話がギガフリーですから、日常的にLINE通話を利用していけば、別料金やデータ量消費することなく使えます。
LINEアプリの通話・ビデオ通話をメインとしたユーザーにとって、「LINEMOはかなりお得」と言えるかもしれません。
LINEスタンプをよくつかう方
今や「LINEスタンプ」はLINEユーザーにとっておなじみの機能ですが、
実は、700万種類以上のクリエイターズスタンプ・絵文字が月額264円(税込)から使い放題のサブスクリプションサービスが存在します。
LINEMOは、このLINEスタンププレミアム(ベーシックコース:税込264円/月)が無料で利用できます。(2021年夏以降予定)
LINEスタンプは、文面だけでは伝えづらい微妙なニュアンスを表現できる機能としてとても便利です。
「日常的にLINEスタンプを利用している」または「これからLINEスタンプを活用してコミュニケーションの幅を広げたい」と考えるユーザーにとって、大変便利でしょう。
povo(ポヴォ)をおすすめするユーザー
LINE以外のアプリでデータ量をたくさん使う方
LINEもよく使うけれど、LINE以外のアプリ(特に動画・ゲームなど)でもデータ量をたくさん使いたいというユーザーにはpovoをおすすめします。
例えば、YouTubeやNetflix、Amazonプライムなどで気になる動画を一気に観たい!という場合、LINEMOでは20GBのデータ量から消費されます。
もし20GBを超過しても最大1Mbpsで中画質程度の動画であればストリミーング視聴できるものの、画質が粗くなってしまうという難点があり、それでは動画の世界観にどっぷりハマることができません。
対してpovoでは、24時間データ無制限オプションを1回あたり220円(税込)で都度、追加できます。
例えば、リラックスしているときに好きなドラマを全部一気に見たいときは、povoの24時間データ無制限を追加するだけで、データ消費を気にせず思いっきり楽しめます。
つまりpovoは、どんなアプリでも一定期間使い放題にできる柔軟性が最大の魅力です。
結論:Wi-Fiが無い環境で「動画」や「ゲーム」を思う存分楽しむならpovoがおすすめ
ここまでpovoとLINEMOを比較してきましたが、Wi-Fi環境以外で「動画」をよく視聴するユーザーにとっては、やはりpovoが圧倒的におすすめです。
なぜなら、povoは「24時間データ使い放題オプション」を1回あたりわずか220円(税込)で追加できる点で便利だからです。
povoの無制限オプションを利用すれば、休日に好きなドラマを一気見したり、ゲームアプリに熱中することで、明日への活力に繋がります。
povoの詳細については以下の関連記事にまとめております。これまでの利用状況と、これからの利用用途を考えながら、最適なプランを選んでいきたいものです。
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