新生活は出会いもあれば、別れもあります。
学生のお子様にはじめてのスマホを買ってあげるタイミングは、「入学試験が終わった時」または「進路が決まった時」がほとんどかと思います。
子供側からすれば、とにかく早くスマホが欲しくてたまらないことでしょう。
しかし、親側からすればできる限り安く使えるスマホを買ってあげたいところでしょう。
本記事は、auの学割「auワイド学割」とUQモバイルの学割「UQ学割」の内容をわかりやすく比較し、どちらを購入したほうがお得で満足度が高いのか?徹底的に比較し解説します。
これから学生のお子様用スマホを契約しようと考えている方はぜひご活用ください。
(※執筆時点の情報をもとに書いています。後日、格安プランが登場した場合はこの限りではありませんので最新情報にご注意ください)
auの学生プランとUQモバイルの学生プランはどちらがおすすめ?
auの「auワイド学割」とUQモバイルの「UQ学割」 両者の学生プランを比較した場合、結局どちらがおすすめなのか?
おすすめする理由をダラダラ書いてもしょうがありませんので結論から申します。
現時点において、「UQモバイルでUQ学割を活用したプラン」が一番お得で満足度の高いプランだと私は考えています。
なぜなら、同程度のギガ数において基本料が確実に安く、定額プランで設計されているため支出のバランスが取りやすく、さらにauと同レベルのエリア品質が提供されているからです。
しいて弱点を挙げるならば店頭窓口が少ないため、基本的にはネットで手続きをしなければならないといったところでしょうか。
上記の理由から、私はUQモバイルで学割を活用したプランが一番お得で満足度の高いプランだと考えています。
学割を適用した金額シミュレーション
先にUQモバイルがお得ですよ!と言われても怪しさ満点ですよね。
ここからは、auワイド学割とUQ学割を適用した最安プランを比較して実証します。
内訳を見比べる時に、なにかと割引適用後の「合計金額」に目がいきがちですが、注目していただきたいのは「基本料金」、つまり各種割引前の金額です。
auワイド学割は最大1年、UQ学割は9ヶ月で適用終了してしまいます。
学割が終了した後の基本料金が一番長く支払い続けるであろう費用なので、ぜひご注目ください。
auワイド学割を活用した学生プラン
まずはじめに、auの最安プラン「ピタットプラン 4G LTE」に「auワイド学割」を適用した場合の内訳をみてみます。
1GB未満 |
1GB~4GB未満 | 4GB~7GB未満 | ||
基本料金(2年契約N適用時) | 2,980円 | 4,480円 | 5,980円 | |
家族割プラス | 2人 | △500円 | ||
3人以上 | △1,000円 | |||
auスマートバリュー | なし | △500円 | ||
auワイド学割 (最大1年間割引)+(最大13ヶ月1GB増加) |
△1,080円 | △1,000円 | ||
合計金額 | 900円〜 | 1,980円〜 | 3,480円〜 |
上記の通り、確かに1GB未満(当月〜13ヶ月目までは2GB未満)であれば、980円〜という破格の安さで利用できるのが特徴です。
しかしながら、最安プランを実現するには家族割プラスでau回線3名以上なければ適用できないという注意点があります。
また、学割適用終了後、つまり13ヶ月目以降は通常の基本料金に戻ります。
また、もしギガ数のステップを超えてしまうと基本料金がアップしてしまう点にも注意が必要です。
学生はSNS・ゲーム・動画の利用が非常に多いため大量のデータ量を消費します。ですから段階プランの選択は、正直なところかなり危険です。
関連記事:「auワイド学割を徹底解説!/対象は29歳以下 22歳以下はよりおトク!」
UQ学割を活用した学生プラン
それでは次にUQモバイルのプラン「スマホプランS」と「スマホプランR」に「UQ学割」を適用した場合の内訳をみてみましょう。
スマホプランS | スマホプランR | |
基本データ量 | 3GB | 10GB |
基本料 | 1,980円 | 2,980円 |
UQ家族割 (2回線目以降) |
▲500円 (翌月から永年) |
▲500円 (翌月から永年) |
UQ学割 | ▲580円 (翌月から8ヶ月間) |
▲1,000円 (翌月から8ヶ月間) |
合計金額 | 900円〜 (9ヶ月目以降1,480円〜) |
1,480円〜 (9ヶ月目以降2,480円〜) |
UQモバイルのスマホプランは、一定ギガ数まで使い放題というのが特徴です。
「定額で安心して使える」というのは、利用するお子様にとっても料金を支払う親御様にとっても重要なポイントだと思います。
しかも、UQモバイルのスマホプランSなら毎月3GB使えて基本料金1,980円〜ですからね。
auのピタットプラン 4G LTEが毎月1GB未満で基本料金2,980円〜なので、比較するとUQモバイルの方が毎月3倍のデータ量を1,000円安く使えるわけです。
学割の期間は有限ですが、基本料金は永続的に変わりません。
毎月1,000円といえど1年間で12,000円、3年間で36,000円の差が生まれます。
もちろん家族利用による割引が適用されれば金額が若干変わってきますが、とはいえ3倍のデータ量を一定額で使える安心感はauにはありません。
このことから、UQモバイルを選択しない理由が一切見当たりません。
関連記事:「学生の家族は申し込み時の流れに要注意!UQモバイルの「UQ学割」を解説!」
通話定額オプションには加入した方が良いのか?
さて、ここまで解説したauとUQモバイルの学生プランは「基本料金」と「データ量」のみの金額で計算しました。
電話の通話料金は上記の金額に別途、30秒あたり20円で加算されます。
となれば、通話利用が多いと金額が高くなる心配もあります。
ただ、少し立ち止まって考えてみてください。
10代や20代の方々は、「電話番号を用いた通話」はほとんど利用していません。
アルバイト先や就職先への連絡などを除いて、友人や知人や恋人への電話は「LINE通話」などのデータ通信を用いた電話利用が大半です。
ですから、+700円や+1,700円などの通話定額オプションの加入はよほどいろんなところへ電話する機会がない限り、必要ないと考えます。
ではデータ通信を用いた電話利用は、一体どれくらいのデータ通信量を消費するのか?
LINE通話を例にご紹介します。
参考:LINE公式ページ
上記の通り、LINE通話で1時間電話を利用してもたった18MBしか消費しません。
例えば毎日1時間の電話を1ヶ月間毎日利用したとしても、500MB〜600MB程度しか消費しません。
さらにWi-Fi環境下であればこれらのデータ量はカウントされず、実質無制限で話し放題です。
利用環境にもよりますが、LINE通話などのアプリ電話をメインで利用するなら700円や1,700円かけて通話定額オプションに加入する必要は一切ないと考えます。
AndroidスマホとiPhoneどちらを選ぶべきか?
さて、UQモバイルのほうがお得なのはわかるけど、AndroidスマホとiPhoneはどちらを選べば良いのか?ここで悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、長く使える高性能スマホであればどちらでもOKだと考えます。
例えば3万円の安いスマホを購入しても、反応の悪さや使い心地に我慢できず1年で買い替えてしまえば非常にもったいないです。
一方、6万円のスマホでも3年間使い続けられる満足感があれば、3万円の不満スマホを利用するよりも長期的にみて安上がりです。
ポイントはそのスマホを何年間使い続けられそうか?ということ。これくらいで良いかな、というレベルではなく、その少し上の性能を持つスマホを購入して長く使い続けた方が結果的に安上がりなのです。
もしも今、私が子供に購入してあげるとするなら、UQモバイルのiPhone SE(第2世代)を選びます。
なぜなら、高性能ながら安価で使えるコスパ最高のスマホですし、さらにUQモバイルのほうがApple Storeよりも安く購入でき、かつ毎月のランニングコストも安く抑えられますからね。選択しない理由がありません。
参考までにiPhone SE(第2世代)の価格比較をまとめます。
iPhone SE(第2世代)価格比較 | ||
(すべて税込) | 64GB | 128GB |
Apple直売 | 49,280円 | 54,780円 |
au | 55,270円 | 61,250円 |
UQモバイル(新規) | 35,640円 | 47,520円 |
UQモバイル(MNP) | 35,640円 | 47,520円 |
UQモバイル(機種変更) | 43,560円 | 55,440円 |
iPhone SE(第2世代)128GBを機種変更で購入する場合を除き、それ以外の新規契約またはのりかえ(MNP)はUQモバイルが圧倒的に有利です。
とはいえ、実際に利用するのはお子様自身です。利用者本人とよく話し合った上で、納得のいく1台を見つけてください。
学生スマホの契約を機に家族全体でひとつのキャリアにまとめたい
お子様用のスマホを新しく契約するタイミングは、家族全体のスマホコストを見直すいい機会です。
理想としては、家族全員でひとつのキャリアにまとめたいところです。
なぜならauやUQモバイルをはじめ、ドコモやソフトバンクなどでも家族でひとつのキャリアにまとめることで基本料金が割引される仕組みがあるからです。
本記事でおすすめしているUQモバイルにも「UQ家族割」という2回線目以降の基本料が毎月500円割引される特典が提供されています。
塵も積もれば山となるといったところで、わずかな金額でも積み重なれば後々大きな金額となります。
家族全体でUQモバイルに乗り換えれば、大手キャリアからであればほぼ確実に安くなるのではないでしょうか。
学割プランの契約を機に、家族全体で見直していきたいものです。
auとUQモバイルの学割比較まとめ
それでは最後にauとUQモバイルの学割について結論をまとめます。
- 学割適用時のランニングコストは変わらないけど、適用後の基本料金はUQモバイルが断然安い
- iPhone SE(第2世代)はUQモバイルで購入する方が安い
- 通話定額オプションはデータ通信(LINE通話など)でカバー
- 家族でひとつのキャリアにまとめたほうがお得
auワイド学割とUQ学割を比較すると、割引が効いている期間中は両者変わらないものの、割引終了後の金額差はUQモバイルに軍配が上がります。
いくら乗り換え手数料の負担が下がったとは言え、1年おきに通信会社を乗り換える方は少ないと思います。
むしろ、安いところで契約してあとは中長期的に使い続けるという方が大半だと思います。
お子様用スマホで学生プランを検討している方は、UQモバイルのスマホプランを契約した方があとあと大きな金額メリットが生まれます。