2020年9月11日、シャープの新製品発表会にてAQUOS senseシリーズ最新作「AQUOS sense4(アクオスセンス4)」が発表されました。
前作AQUOS sense3は発売開始以降、8ヶ月連続で日本一売れ続けたAndroidスマホでした。
なぜならコスパ最高ですからね。まさにシャープの構想が市場ニーズとマッチしている証です。
そんな大ブレークしているAQUOS senseシリーズの最新モデル「AQUOS sense4」は、2020年秋以降、登場です。
本記事では、「AQUOS sense4」の特徴や魅力を現時点で分かっている範囲でご紹介します!
関連記事:「AQUOS sense5G(アクオスセンスファイブジー)特徴や魅力まとめ」
AQUOS sense4の注目ポイントまとめ
では、はじめにAQUOS sense4の注目すべきポイントをまとめます。
4,570mAhの大容量バッテリーと約5.8インチIGZO液晶ディスプレイの省エネ性能により、およそ1週間の電池持ちを実現
高性能CPU Snapdragon 720Gを搭載し、CPU性能は前作より約2.2倍向上
最大1200万画素の3眼カメラを搭載し、AIがシーンや被写体に応じて最適な撮影モードを自動で選択
望遠カメラが新たに追加
指紋センサーを数秒押し続けることで決済アプリを起動できる「Payトリガー」を搭載
「スクロールオート」「ClipNow」「かんたんモード」など、使い勝手の良い独自操作機能も充実
防水・防塵、おさいふケータイ、指紋認証・顔認証などの基本機能もすべて継承
AQUOS senseシリーズといえば、何と言っても「電池持ちの良さ」「手頃な価格帯」「充実した機能」が魅力です。
価格と価値のバランスを考えたときに、コスパ最高のスマホとして多くのユーザーより支持を集めていました。
今回のAQUOS sense4では、それらの魅力を継承しつつ、さらに「レスポンス」「電池持ち」「使いやすさ」の3点に磨きをかけ、前作AQUOS sense3よりも進化しています。
AQUOS sense3とAQUOS sense4のスペック比較
コスパ最高の格安スマホとして選ばれ続けているAQUOS senseシリーズですが、やはり比較すべきは過去のAQUOS senseシリーズだと思います。
ここから、前作AQUOS sense3とのスペックを比較し、AQUOS sense4が進化した点を確認していきます。
比較表は以下の通りです。
AQUOS sense3 | AQUOS sense4 | |
発売日 | 2019年11月2日発売(au) | 2020年秋以降 |
価格 | 税込27,600円(2020年9月11日現在のauオンラインショップ価格) | 不明 |
ディスプレイサイズ | 約5.5インチ | 約5.8インチ |
本体サイズ | 約147 × 70 × 8.9mm | 約148 × 71 × 8.9mm |
本体重量 | 約167g | 約176g |
電池容量 | 4,000mAh(内蔵電池) | 4,570mAh(内蔵電池) |
アウトカメラ | 【標準カメラ】約1,200万画素(広角83°)【広角カメラ】約1,200万画素(超広角121°)のダブルレンズカメラ | 【標準カメラ】約1,200万画素(広角83°)【広角カメラ】約1,200万画素(超広角121°)【望遠カメラ】約800万画素(望遠45°)のトリプルレンズカメラ |
インカメラ | 約800万画素(広角86°) | 約800万画素(広角78°) |
メモリ | RAM 4GB ROM 64GB | RAM 4GB ROM 64GB(UFS2.1) |
CPU | Snapdragon™ 630 mobile platform 2.2GHz+1.8GHz オクタコア |
Snapdragon™ 720G mobile platform 2.3GHz+1.8GHz オクタコア |
率直な感想としては、たった1年でここまで進化したのか…!という印象です。ミドルレンジモデルのスマホとしては文句なしです。
最新AQUOS senseのコンセプト通り、「レスポンス」「電池持ち」「使いやすさ」すべてにおいて、的確に性能向上を遂げています。
AQUOS sense4のデザイン
それでは、AQUOS sense4のデザインについて確認します。
今回のAQUOS sense4のカラーバリエーションは、ライトカッパー、シルバー、ブラックの3色です。筐体はアルミ製ボディに包まれています。
インカメラは全面上部に位置し、ディスプレイを限りなく邪魔しないよう極限まで小さく設計されています。
一方アウトカメラは、カメラレンズ3つ+フラッシュライトが搭載されるため、カメラパネルが四角形になっています。どことなくPixel 4を彷彿させるデザインですね。
本体下部のベゼルには指紋認証ボタンが設置されているため、外出時にマスクを装着したままでもセキュリティ解除できるのがありがたいところです。
なお、指紋だけでなく「顔認証」にも対応しているため、状況に合わせてロック解除を選択できます。
こんな時代だからこそ、ありがたい点ですね。
AQUOS sense4のディスプレイ
AQUOS sense4には、約5.8インチのフルHD+(2,280×1,080ドット) IGZO液晶ディスプレイが搭載されています。
前作のAQUOS sense3が5.5インチだったのに対し、今作のAQUOS sense4では5.8インチに大きくなりました。
ディスプレイサイズ | 本体サイズ | |
AQUOS sense | 5.0インチ | 約144×72×8.6mm |
AQUOS sense2 | 5.5インチ | 約148×71×8.4mm |
AQUOS sense3 | 5.5インチ | 約147×70×8.9mm |
AQUOS sense4 | 5.8インチ | 約148×71×8.9mm |
過去の歴代AQUOS senseシリーズを振り返ってみると、AQUOS sense4でさらに画面を巨大化しながらも、本体サイズが変わっていないところにシャープの技術革新を感じます。
AQUOS sense4のカメラ
それでは、AQUOS sense4のカメラ性能について確認します。
アウトカメラは、約1200万画素で画角83°の標準カメラ、約1200万画素で画角121°の超広角カメラ、約800万画素で画角45°の望遠カメラの合計3レンズで構成されています。
中でも今回、AQUOS senseシリーズ初の望遠レンズを搭載し、遠くの被写体も手軽に美しく撮影することができるようになりました。
また、インカメラは約800万画素の標準的なカメラを搭載しています。ここは、2作前のAQUOS sense2より進化していません。
AQUOS sense4のバッテリー
さぁ、AQUOS senseといえば、やはり大容量バッテリーが魅力の一つです。
今回のAQUOS sense4では、前作のAQUOS sense3を遥かに上回る4,570mAhの内臓バッテリーを搭載しています。AQUOS sense3のバッテリーが4,000mAhでしたから、実に14%も増量している計算です。
ただし、先述のとおりディスプレイサイズも巨大化しているため、比例して消費電力も多くなることから、実使用時間においては前作とさほど変わらないと考えられます。
とはいえ、シャープは「通話やメッセージの送受信を中心に1日あたり約1時間の利用と約23時間の待機時間を想定したであれば、1週間の電池持ち!」と発表しており、その実用性の高さに驚かされます。
ちなみに、歴代AQUOS senseシリーズのバッテリー容量は以下の通りです。
バッテリー容量 | 画面サイズ(参考) | |
AQUOS sense | 2,700mAh | 5.0インチ |
AQUOS sense2 | 2,700mAh | 5.5インチ |
AQUOS sense3 | 4,000mAh | 5.5インチ |
AQUOS sense4 | 4,570mAh | 5.8インチ |
振り返ると前作AQUOS sense3からバッテリー容量が格段に増えていますが、AQUOS sense4ではさらにそれを上回る進化を遂げています。
しかし、バッテリー容量の増加に比例して、本体重量もどんどん増えています。
本体重量 | |
AQUOS sense | 約144g |
AQUOS sense2 | 約155g |
AQUOS sense3 | 約167g |
AQUOS sense4 | 約176g |
初代AQUOS senseから比べると、AQUOS sense4では約30gも重たくなっていますが、毎日使い込んでいけば、そこまで気になるほどではないでしょう。
AQUOS sense4のパフォーマンス
今回のAQUOS sense4は、前作AQUOS sense3と比べてCPU性能とストレージの読み込み速度が2倍以上向上しています。
CPUにはQualcomm ® のSnapdragon 720G mobile platform(2.3GHz+1.8GHz オクタコア)を採用しており、前作よりもCPU性能は約2.2倍向上しています。
また、同時期に発売されるAQUOS sense5GよりもAQUOS sense4の方がGPU性能が高いです。
さらに、メモリには4GBのRAM 64GBのROMを搭載しますが、UFS2.1対応ストレージになったことで、本体に保存しているデータの読み込みスピードが前作AQUOS sense3よりも2.4倍速くなっています。
ミドルスペックでありながら、こうしたレスポンス性能の向上により、さらにストレスなく使えるように進化しました。
AQUOS sense4の独自機能
AQUOS sense4は「使いやすさ」を追い求めて、独自の操作機能を搭載しています。
Payトリガー
Payトリガーは、画面下にある指紋センサーを長押しすると、瞬時にキャッシュレス決済アプリ画面へジャンプすることができる機能です。
例えば、街へ買い物に出掛けたときのお会計時、キャッシュレスアプリを利用しようとするも、そのアプリをホーム画面から一生懸命探して起動するまでに手間取った経験はないでしょうか。
もし、そんな経験をされたことがあれば、このPayトリガーがちょっとした不満を一発で解消します。
ただし、慣れないうちは会計時以外の場所で誤って起動させてしまうという危険性もあるため、その辺りは少し”練習”と”意識”が必要かもしれません。
スクロールオート
スクロールオートは、ディスプレイを2本指でスワイプすると、手を離した後に自動的に画面をスクロールしてくれる機能です。
個人的には自分のペースで情報を見たいため、あまり必要ないかな…と感じていますが、
日頃からブラウザやSNSを閲覧する機会が多く、斜め読みで速読が得意な方にとっては便利で面白い機能かもしれません。
Clip Now
Clip Nowは、ディスプレイの端からスワイプすると簡単にスクリーンショットを撮影できる機能です。
一般的なスクリーンショット撮影法は、「電源ボタン+音量ボタン」または「電源ボタン+ホームボタン」などが基本ですが、2本の指で操作する必要があるため少し手間取ってしまうのが難点です。
ですが、Clip Nowを活用すれば1本の指で簡単にスクリーンショットを撮影できるため、効率が良くストレスが少ないです。
かんたんモード
今回のAQUOS sense4も引き続き【かんたんモード】を搭載しています。
大きな文字やアイコンに切り替えることができるので、「手元が見えづらいなぁ」と感じる方でもストレスなくお使いいただけます。
個人的には、最近老眼が進行しつつある両親に勧めたいところです。
AQUOS sense5GとAQUOS sense4を比較
もしかすると、同じく発表されたAQUOS sense5GとAQUOS sense4どちらを購入しようか迷ってしまう方がいらっしゃるかもしれません。
実は、両製品のスペックは”ほぼ”同等です。しいて違う点を挙げるとするならば以下の通りです。
AQUOS sense5G | AQUOS sense4 | |
発売日 | 2020年冬以降 | 2020年秋以降 |
カラー | ライトカッパー、オリーブシルバー、ブラック | ライトカッパー、シルバー、ブラック |
対応バンド | 5G(Sub6対応)まで | 4G LTEまで |
OS | Android™ 11 | Android™ 10 |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 690 5G mobile platform 2.0GHz+1.7GHz オクタコア |
Qualcomm® Snapdragon™ 720G mobile platform 2.3GHz+1.8GHz オクタコア |
ざっと見てわかる通り、ほとんど性能に大差ありません。
5G対応・最新AndroidOSが利用できるという点でAQUOS sense5Gがわずかにリードしており、製品価格もおそらく5,000円〜1万円程度の違いと推測されますが、5Gはエリアや料金プランの課題もあります。
どちらを選択すべきかは、この記事をお読みいただいている皆様自身のメリットや価値観で判断して良いと思います。
AQUOS sense4のスペックまとめ
それでは、AQUOS sense4のスペックを一覧にまとめます。
製品名 |
AQUOS sense4 |
|
発売日 |
2020年秋以降 |
|
価格 |
不明 |
|
カラー |
ライトカッパー、シルバー、ブラック |
|
OS |
Android TM 10 |
|
サイズ/質量 |
約148 × 71 × 8.9mm/約176g(暫定値) |
|
CPU |
Qualcomm ® Snapdragon TM 720G mobile platform 2.3GHz+1.8GHz オクタコア |
|
内蔵メモリ |
RAM 4GB、ROM 64GB(UFS2.1) |
|
ディスプレイ |
約5.8インチフルHD+(2,280×1,080ドット) IGZO液晶ディスプレイ |
|
アウトカメラ |
標準カメラ |
有効画素数 約1,200万画素 CMOS |
広角カメラ |
有効画素数 約1,200万画素 CMOS |
|
望遠カメラ |
有効画素数 約800万画素 CMOS |
|
インカメラ |
有効画素数 約800万画素 CMOS |
|
Wi-Fi® |
IEEE802.11a/b/g/n/ac |
|
Bluetooth® |
Ver.5.1 |
|
バッテリー容量 |
4,570mAh(内蔵電池) |
|
防水/防塵 |
IPX5・IPX8/IP6X |
|
生体認証 |
顔認証、指紋認証 |
|
その他の機能 |
おサイフケータイ/NFC |
ざっと見た限り、ミドルレンジスマホとしては文句のつけどころがない性能だと思います。
“日本一売れたAndroidスマホ“の地位を築いてきたAQUOS senseシリーズですが、初代から変わらずおさいふケータイや防水・防塵に対応しているのもありがたいところです。
過去のAQUOS senseシリーズと比較しても、各箇所で大きく進化を遂げており、なお相変わらず手頃な価格帯で販売されると推測されます。
auから発売されることに期待!
シャープのAQUOS senseシリーズと言えば、毎年コンスタントに進化し、その都度auでも販売されています。
auでは前作AQUOS sense3が2019年11月2日に、AQUOS sense3 plus サウンドが2019年12月12日、AQUOS sense3 basicが2020年6月19日と、頻繁にAQUOS senseシリーズを取り扱っています。
この傾向を考えれば、AQUOS sense4をはじめ、他のAQUOS sense最新モデルも取り扱うのが順当ではないかと推測できます。
シャープはAQUOS sense4の発売時期を2020年秋以降と定めていますが、他メーカーとの発売日バランスを考えると、auではおそらく2020年秋から冬に移るタイミングの発売開始が濃厚だと考えられます。
しかしながら、現時点ではまだ新製品のスペックが公開されただけに過ぎず、auから本当に発売されるのかどうかも不明です。
auの公式発表に期待です。
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